Mobile Linkによる大規模案件を数多く手がけてきた森脇氏。「日本の現場作業員は他国と違って教育レベルが高い。そのため、さまざまな機能をもたせた小さな端末を駆使し、現場で作業を処理することが可能だ。ほかの国だとこうはいかない」

SQL Anywhereは現在バージョン10がリリースされている。すでに米国では最新のSQL Anywhere 11がリリースされているが、日本語版はマイナーバージョンアップ版からの対応になり、2009年の初夏ごろにGAリリースが行われる予定だという。

また、「SQL Anywhere」および「アイエニウェア」という名前を市場に対してもっと積極的にアピールしていきたいと伊藤氏は語る。事例を見てもわかるように、SQL Anywhereによるソリューションはすでに多くの現場で利用されている。それにもかかわらず、知名度が低くイメージが浸透していない。

「一般のお客様にとってもかなり身近な場面で利用されていますし、会計ソフトウェアなどのパッケージ製品でも利用されています。大量のデータ処理にも対応していますし、BCサーバでの実績もあります。そのことを強くアピールし、知名度を向上させていくことが今後の課題です」(伊藤氏)

また、森脇氏も次のように力強く語っている。

「分散系のシステムに対して本気で取り組んでいるのは弊社だけと言ってもいい。それくらい自信を持っています。大規模でかつ業務用端末までカバーするとなると他社製品では対応し切れない部分もありますが、SQL Anywhereならば大丈夫です」

作業の複雑化やデータ量の増加、ハードウェアの高機能化などにより、業務端末も含めた統合システムへのニーズが高まってきている。SQL Anywhereの活躍にも期待できるだろう。