--シェアを拡大できるという自信はどこからくるのですか。
C: それは明白です。既存のソフトウェアやアプライアンスによるセキュリティソリューションよりも、アドバンテージがあるからです。それを証明するのが、当社の顧客維持率が98%に達しているという点です。一度、SaaS型セキュリティサービスを使うと、別のサービスに移行するという人はほとんどいません。新たな脅威を含めて、セキュリティ対策をユーザー自身が心配する必要がなくなること、アプライアンスによるソリューションと比べてコストパフォーマンスが高い点、自社内にセキュリティを管理するためのスタッフを持つ必要がないというメリットがあるからです。また、インストールが簡単にでき、設定が2 - 3時間で済むというメリットもあります。調査会社のIDCの予測でも、SaaS型セキュリティサービスは、今後5年間に渡り、年率36%も急成長を遂げるとしています。
もうひとつ、メッセージラボのサービスには、ソフトウェアエンジンである"Skeptic"というテクノロジが採用されている点です。これを利用して、1日あたり25億件の電子メール、およびWeb上で起こる10億件のイベントを検知し、脅威が顕在化する前から対策を打つことができる。ウイルスに関しては、既知/未知のものに限らず、100%の保護を実現できる。また、スパムについても99%のレベルで対応が可能であり、誤検知の割合も低い。使う前までは、数百万のスパムが入っていたのに、一晩でこれがほぼゼロになったという例もあります。アプライアンスやソフトの保護では、これだけのレベルの保証はできません。たとえばソフトの場合には、ウイルスを特定化するには時間がかかり、さらに、デスクトップにパッチを落とすという作業が必要です。ユーザーは、新たなウイルスが発見されてからも、一定時間はリスクにさらされることになる。一方、アプライアンスの場合には、対象とするクライアントの数や環境が制限される。また、自分たちでアプライアンスを管理する必要があり、ビジネスの成長にあわせて、増設する必要性も出てくる。メッセージラボのサービスでは、柔軟性を持つことができ、ユーザー数の増加にも容易に対応できる。
こうしたSaaS型セキュリティサービスを導入することは、何を意味するか。それはユーザーが、ウイルスやスパムを恐れることなく、本業に専念できるということなんです。
メッセージラボの売上高は1億5000万ドル。年率50%の成長率を遂げています。また、全世界80カ国に、1万6,000以上の顧客、700万ユーザーを持っている。英国では、トップ350社のうち70%がSaaS型セキュリティサービスを利用しており、そのほとんどがメッセージラボです。メッセージラボは、すべてのプラットフォームに対応し、SLAでは最善の保証を提供する唯一の独立企業といえます。