クレジット取引セキュリティ対策協議会への期待
小林:クレジット取引セキュリティ対策協議会の活動についてはどのようにお考えでしょうか。
藤木:クレジットカードのセキュリティをどうやって確保していくかについては、技術的にもものすごく進歩の早いところですから、国として法律でこうしなければいけないと決めてしまうというよりは、それぞれの知見を持った業界の人たちが、具体的に決めていっていただくことが重要だと思っています。その意味でセキュリティ対策の指針になるような実行計画をこの協議会で作っていただいています。今回の割賦販売法改正でもまさにこの実行計画に書いてあることを皆さんしっかりやってくださいねというような組み立てにしております。したがってさきほど申し上げた法改正でのセキュリティ対策もこの協議会の実行計画というのが重要な意味を持っているということであります。これからいろいろビジネス環境も変わる、技術も進歩するという中で、その時代時代にあったセキュリティレベルを確保していくという意味で、この協議会の果たす役割は非常に大きいのではないかと思っております。ますますの活動の活発化を期待します。
小林:協議会と経済産業省との関係はどのようになっているのでしょうか。
藤木:我々は割賦販売法という法律を所管していますので、法律を所管している立場から私どもの考えを申し上げ、逆に協議会の皆様から最近の技術動向、ビジネスの動向等の情報をご提供いただいています。効率的なかたちで、安全・安心なクレジットカード取引の環境を整備するという共通認識のもときちんとコミュニケーションしていくということが大切だと思っています。