API連携の促進等
小林:クレジットカードデータ利用に係るAPI連携についてはどのように考えておられるのでしょうか。
藤木:クレジットカード利用履歴は、事業者にとって新しいサービスを生み出すきっかけになります。例えばクレジットカードの購買データを使ってのおすすめ商品を紹介したり、家計簿管理サービスのようないろいろな新しいサービスが出てきます。そのような新しいサービスを提供する事業者は、クレジット会社のデータにアクセスする必要がありますが、きちんとセキュリティを確保した上で、そのような事業者が、どのような条件でどのようなことを守れば、アクセスしてもいいのかという共通のルールを作らなければビジネスは伸びていきません。そのためにAPI連携のガイドラインということでルールを作ることにしており、平成29年3月からこの検討会をスタートさせました。6月には中間とりまとめを行い、最終的なガイドラインを今年度内にまとめたいと思っています。これをまとめることで、いろいろな新しい連携やネットワークができることになり、新しいサービスが生まれてくることが、我々の狙いとするところであります。
小林:これからクレジット会社に求められることもかなり増えてきそうですか。
藤木:そうだと思います。いろいろな決済手段が出てくる中で、このカードならばこういうサービスが受けられる。このカードにはこういうメリットがある。そのような特色を出していかないといけない。そういう時代に入っていくことになりますので、その中で最近のはやり言葉ではありませんが、自前主義でなくてやはりオーブンイノベーションということが、クレジットの世界でも重要になってきていると思います。