AS SSD Benchmarkの結果も非常に優秀
今度は、SSDに特化したベンチマークソフト「AS SSD Benchmark 1.8.5636.37293」を利用して、パフォーマンスを計測した。転送速度の計測では、Samsung SSD 950 PRO 512GBのシーケンシャルリードが2147.21MB/秒、シーケンシャルライトが1423.98MB/秒、Samsung SSD 950 256GBのシーケンシャルリードが1915.64MB/秒、シーケンシャルライトが899.45MB/秒となった。比較のために用意したSamsung SSD 850 EVO 1TBのシーケンシャルリードは482.79MB/秒、シーケンシャルライトは467.48MB/秒であり、Samsung SSD 950 PROのほうがリードでは4倍強、ライトでは2~3倍高速である。
AS SSD Benchmark 1.8.5636.37293の転送速度結果 |
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Samsung SSD 950 PRO 512GB |
Samsung SSD 950 PRO 256GB |
Samsung SSD 850 EVO 1TB |
IOPSの測定では、Samsung SSD 950 PRO 512GBの4KB 64Threadランダムリードが297,334IOPS、4KB 64Threadランダムライトが94,012IOPS、Samsung SSD 950 PRO 256GBの4KB 64Threadランダムリードが266,086IOPS、4KB 64Threadランダムライトが74,406IOPSとなった。
SATA 3.0対応のSamsung SSD 850 EVO 1TBは、4KB 64Threadランダムリードが90,882IOPS、4KB 64Threadランダムライトが71,537IOPSだ。Samsung SSD 950 PRO 512GBと比較して、ランダムライトはそれほど変わらないが、ランダムリードはやはり約3倍もの差がある。
AS SSD Benchmark 1.8.5636.37293のIOPS測定結果 |
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Samsung SSD 950 PRO 512GB |
Samsung SSD 950 PRO 256GB |
Samsung SSD 850 EVO 1TB |
AS SSD Benchmarkには、巨大な単体ファイルのコピーを想定した「ISO」、小さなファイルを多数コピーすることを想定した「Program」、さまざまな大きさのファイルが混在した状況でのコピーを想定した「Game」という、3種類のファイルコピーテストが用意されている。このファイルコピーテストの結果は、実際の体感速度に近く、重要である。
Samsung SSD 950 PRO 512GBの「ファイルコピー」(転送速度)は、ISOが1766.51MB/秒、Programが830.95MB/秒、Gameが1378.57MB/秒。Samsung SSD 950 PRO 256GBでは、ISOが1709.91MB/秒、Programが786.14MB/秒、Gameが1327.59MB/秒となった。比較用に用意したSamsung SSD 850 EVO 1TBは、ISOが426.50MB/秒、Programが322.27MB/秒、Gameが346.34MB/秒だ。これまでのベンチマークと同様に、Samsung SSD 950 PROは実使用での体感速度も、従来のSATA 3.0対応SSDの3~4倍程度のパフォーマンスを誇る。
AS SSD Benchmark 1.8.5636.37293のファイルコピー結果 |
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Samsung SSD 950 PRO 512GB |
Samsung SSD 950 PRO 256GB |
Samsung SSD 850 EVO 1TB |
AS SSD Benchmarkには、データの圧縮のしやすさがパフォーマンスに影響するかを調べる、コンプレッションベンチマークも用意されている。コンプレッションベンチマークは、圧縮が効かないまったくのランダムデータから同じ値が連続する圧縮しやすいデータへと、連続的にデータ構成を変えながら、転送速度を計測するテストだ。SSDによっては、データを圧縮してから実際の書き込みを行うものもあるが、そうした製品ではグラフが右肩上がりの曲線となる。
Samsung SSD 950 PRO 512GB、Samsung SSD 950 PRO 256GB、Samsung SSD 850 EVO 1TBともにグラフはほぼ水平であり、書き込み時にデータを圧縮していない。よって、圧縮しやすい/しにくいに関わらず、安定した書き込みパフォーマンスが得られるということになる。