ベンキュージャパンの「BL2710PT」は、2,560×1,440ドットのWQHD表示に対応する27型ワイド液晶ディスプレイだ。大きな特徴は、CAD/CAM(設計やメカニカルデザインを作成するシステム)ユーザー向けのプリセットモードを用意している点。OSDから「CAD/CAM」モードを選択するだけで、画面の輝度や色合いが細かい線を見るのに最適な状態に保たれるのだ。さらに「フリッカーフリー」や「ブルーライトカット」など、目への負担を軽減する技術・機能も搭載されている。

ベンキュージャパンの27型ワイド液晶ディスプレイ「BL2710PT」

■主な仕様 [液晶パネル] AHVA方式 [バックライト] LED [画面サイズ] 27型ワイド [表示解像度] 最大2,560×1,440ドット(WQHD) [視野角] 上下左右とも178度 [輝度] 350cd/平方メートル [コントラスト比] 1,000:1(DCR時20,000,000:1) [応答速度] 12ms(GTG 4ms) [表示色] フルカラー(約10億7,000万色) [映像入力インタフェース] DisplayPort×1、DVI-D(デュアルリンク)×1、HDMI×1、D-Sub×1 [スピーカー] 3W+3W [スタンド機能] チルト:下5度/上20度、スウィーベル:左右45度、高さ調整:150mm [VESAマウント] 100mm [ピボット] 有 [本体サイズ/重量] W639×D259×H397mm/約8.2kg [店頭予想価格] 75,800円前後

CAD/CAM向けの画面モードを用意

まずはBL2710PTの注目ポイントである、CAD/CAM向けのプリセットモードについて見てみよう。実際の画面を見てみると、標準的な画質よりもコントラストが高くなっていて、画面内の「線」がクリアに映し出されていることが分かる。と同時に彩度も高くなっているようで、ハッキリとした色合いだ。メリハリがかなり強調されている気もするが、そのぶん細かな線を視認しやすい。メーカーがうたうように、CAD/CAMや3D CGなどの複雑なラインを見るモードとしてピッタリだ。

さらに色温度が下がり、画面がやや黄色がかっている点にも注目したい。これはブルーライト(液晶ディスプレイが発光する青色成分)を低減することで、目への負担を減らすことを目的としている。複雑な図面を長時間、凝視し続けるCAD/CAMユーザーへの配慮ともいえるだろう。

解像度は2,560×1,440ドットもあるので、ラインの1本1本まで非常に鮮明だ。また、CAD/CAMや3D CG系のアプリケーションにおいて、画面上に多くの要素を表示しておけるのも、高解像度ならではの利点である。

「標準」モード(写真左上/左下)と「CAD/CAM」モード(写真右上/右下)の画面。CAD/CAMモードでは彩度とコントラストが上がり、色温度は下がっている。写真左下/右下は画面の一部を拡大したもの

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