機能性が高く落ち着いた雰囲気の本体デザイン

27型ワイドのサイズは抜群の存在感。ベゼル幅は狭くもなく太くもなくで平均的なところ

続いて、BL2710PTの外観を見てみよう。パネルサイズが27型ワイドだけあって、幅は639mmとけっこう大きめだ。だがフットプリント(接地面)は幅300×奥行き260mm程度なので、机の上に置いても場所をそれほど専有するわけではない。

ベゼルの幅を測ってみたところ、左右とパネル上部が約20mmでパネル下部が約22mmだった。パネルの表面はやや光沢がありながらも、光の映り込みを抑えた半グレア調だ。ボディカラーはつや消しの黒で、落ち着いた雰囲気がある。

縦長の文書やWebページを読むのに最適なのが、画面を90度回転して向きを縦方向に変えられるピボット機能だ。パネルの右側を下に押しこむことで簡単に回転できるが、そのままではスタンドにぶつかるので、画面部分を上向きにやや斜めにしてから動かす。

縦長の資料を閲覧したり、縦長のグラフィックを表示・編集するのに適した縦向きの状態

スタンドのチルト角度は下5度/上20度

スイーベルは左右45度まで対応。視野角も広い

画面の高さは上下150mmまで調整可能だ

電源のオンオフや画面モードの切り替えは、パネル右下のタッチパネルを操作して行う。手を近づけるとLEDが自動的に点灯するので、どこを押せばいいのか分かりやすい。ボタンがないぶん見た目はすっきりしていてスマートな印象だが、あえて個人的な好みをいわせていただければ、確実に押したことを感じられる物理ボタンも捨てがたい。

画面右下のタッチパネル部分。電源ランプ以外、通常は消灯している(写真左)。手を近づけると、操作部分のLEDが点灯(写真右)

OSDのメニューには、モード切り替えを行う「画像モード」や映像入力を切り替える「入力」などが用意されている。OSDのインタフェースはシンプルなので、操作に戸惑うことはないだろう。左から4つ目のLEDをタッチすると、現在選択している画面モードの詳細設定となり、プリセットの画質や音量などを調整可能だ。

ちなみに、モードの詳細設定メニューから「エルゴノミクス」→「目の保護」→「オン」と選択すと、「オートアイプロテクトセンサー」が有効となる。これは周囲の明るさを自動で感知し、明るい場所や暗い場所でも自動的に最適な輝度に調整することで、目の負担を軽減する機能だ。

プリセットモードを切り替える「画像モード」

「入力」では映像入力系統の切り替えを行なう

「音量調整」ではボリュームを変更

各モードの画質などを設定する詳細設定メニュー

映像入力インタフェースには、HDMI×1、DVI-D×1(デュアルリンク対応)、DisplayPort×1、D-sub×1の4系統が用意されている。そのほかのインタフェースは、USB 3.0×2ポートとUSB 2.0×3ポートのUSBハブ、オーディオライン入力×1など。スピーカーは3W+3Wのステレオ構成だ。液晶ディスプレイの内蔵USBハブとして、USB 3.0対応を搭載した点も評価したい。

背面のインタフェース類。左から電源コネクタ、オーディオ端子類、DisplayPort、D-sub、DVI-D(デュアルリンク対応)、HDMI、USB 2.0(タイプB)、USB 2.0×2(タイプA)と並ぶ(写真左)。パネル左側面にはUSB 3.0×2ポートを配置(写真右)

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