Windowsの起動・終了などが短縮されて快適に

SSDとHDDのツインドライブ構成の魅力は、大容量でありながら高速な動作が実現されることだ。その高速さを体感できるのが、Windowsの起動だ。電源ボタンを押してからWindowsのデスクトップが表示されるまでを計測したところ、約28秒程度だった。BIOSのロゴが表示されてからなら23秒程度。かなり高速だ。

起動しただけで何もしないままシャットダウンした場合、シャットダウンボタンを押してから画面が暗くなるまでの計測で、約8秒だった。Windowsの起動と終了という、いわば使っている時間ではない部分がぐっと短縮されることで、快適さはかなり向上する。

もちろん、使っている間にも快適さは感じられる。たとえばアプリケーションの起動だ。アイコンをダブルクリックしてからわずかに待ち、読み込み具合を表示するスプラッシュスクリーンを眺めながらファイルが実際開かれるまで待つ、というのがHDD搭載マシンでの一般的な流れだが、SSD搭載マシンの場合はこの流れの「待つ」という部分がほとんど存在しない。

実際、本体に標準で保存されている「Windows 7操作マニュアル」という8.2MBのPDFファイルをダブルクリックしたところ、1秒前後でほぼ待ち時間なしに表示された。データ自体もSSD側に置いておけば、読み出しや保存時の待ち時間もぐっと短縮される。このように、使っている中でのロスタイムがほとんどなくなるのがSDD搭載モデルの魅力なのだ。

もちろん、快適だからといって全てをSSD側に置いたのではツインドライブ構成の意味がない。OSとよく使うアプリケーションをSSD側にインストールし、めったに使わないものはHDD側へ。ファイルも作業中はSSD側に保存しておいて、単純に保存しておくだけになったらHDDへ移動させる、というような使い方をすれば、より快適になる。

動画
Windowsの起動

動画
PDFファイルの展開