◆3DMark v2.28.8205(グラフ36~39)

3DMark v2.28.8205
UL Benchmarks
https://benchmarks.ul.com/3dmark

  • グラフ36

  • グラフ37

  • グラフ38

  • グラフ39

勿論Ryzen Threadripperが3D Gamingに向いていないのは百も承知しているが、どの程度まで動くかの確認のテストその1である。ということでこちらを。先にPCMark 10のGaming(=3DMark FireStrike)でRyzen Threadripper 7970X/7980Xがかなりスコアが低かった事を考えると期待はできない訳だが、結果(グラフ36)を見ると勿論Ryzen 9 7950Xには及ばない訳だが、GPUがボトルネックになるようなもの(ここで言えばWildLife ExtremeやFireStrike Ultra、PortRoyal、SpeedWay)などはちゃんと同等の性能になるあたりは、最低限の性能は確保できていることになる。

Graphics Test(グラフ37)も概ね同じ傾向であり、なのでこの性能差はGraphics Testの結果(=描画性能)に起因するのは明白である。まぁPhysics/CPU Test(グラフ38)の結果を見ると、FireStrikeに限ればPhysics Engineの性能も関係してそうだが、TimeSpyなどはちゃんとMulti-Thread化されているのが判る(ただMemory Bandwidthがボトルネックなのか、Ryzen Threadripper 7970XとRyzen Threadripper 7980Xがほぼ同じスコアであるが)。Combined Test(グラフ39)の結果が、FireStrikeのみ差があり、あとは大差なしというのも頷ける。要するにGPU負荷が軽いゲームでは結構差が出るが、GPU負荷が上がるとRyzen 9 7950Xと同等に近くなる、という訳だ。

◆Metro Exodus PC:Enhanced Edition(グラフ40~46)

Metro Exodus PC:Enhanced Edition
4A Games
https://www.metrothegame.com/

Gaming Testを延々とやるのは辛いので、今回は代表例としてMetro Exodusだけを取り上げてみた。ベンチマーク方法はこちらのMetro Exodus Enhanced Editionの項に準じる。ただし設定だが、いつもはShading QualityをUltraにするところを今回は一段落としてHighで行ってみた。多少GPU負荷を減らしたわけだ。

  • グラフ40

  • グラフ41

  • グラフ42

  • グラフ43

  • グラフ44

  • グラフ45

  • グラフ46

さて結果だが、平均フレームレート(グラフ40)を見ると、やはりRyzen 9 7950XとRyzen Threadripper 7970X/7980Xの間には結構大きなギャップがある。最大フレームレート(グラフ41)も2Kでは結構差が大きいし、最小フレームレート(グラフ42)もRyzen Threadripper 7970X/7980Xは60fpsそこそこで、一応プレイするには差し支えないとはいえ、Gamingに向いているかと言えば明らかに向いていない。

フレームレート変動を見るとこれは更に明白である。2K(グラフ43)では明らかにグラフが分離しており、話にならない。2.5K(グラフ44)では、0~10秒や35秒付近、90~110秒 あたりはまぁ健闘しているが、それ以外の所でRyzen Threadripper 7970X/7980Xはかなり落ち込んでいる。この傾向、3K(グラフ45)ではだいぶ縮小傾向ではあるが、例えば15秒付近でRyzen 9 7950Xは山になっている部分がRyzen Threadripper 7970X/7980Xでは谷だし、55秒~75秒あたりの乖離も凄い。4K(グラフ46)だと流石にだいぶグラフが1本に近くなっているが、それでもまだ明確に差が出る場所があるあたり、これだけGPUネックのケースでも性能差が出るという訳で、これはCPUの問題というよりもプラットフォームの問題かもしれない。プレイ出来ない訳ではないが、向いていないというのが一番適切な評価だろう。