◆Borderlands 3(グラフ18~24)
Borderlands 3
2K Games
https://borderlands.com/ja-JP/
では実際のゲームを使った場合はどうか? 最初はBorderland 3、設定方法はこちらのBorderland 3の項目に準ずる。全体的な品質は「ウルトラ」である。
結果(グラフ18~20)を見る限り、確かに2Kではそれなりに差があると言えばある(なぜかRyzen 7 5700Xが一番平均フレームレートが低い)のだが、2.5Kあたりではだいぶ収束し、3K以上では大差なしという格好になっている。まぁこれは当然ではあるのだが。
実際のフレームレート変動を見ると、2K(グラフ21)では結構差が大きいのだが、75秒あたりからで言えば一番高速なのがCore i5-12600K、次がRyzen 5 5500というのはちょっと不思議である(15~25秒あたりも同じ傾向)。ただ2.5K(グラフ22)だと差が縮まるうえ、40~60秒付近ではむしろCore i5-12600KやRyzen 5 5500の方がフレームレートが下回る結果になっており、3K/4K(グラフ23・24)では全体的にCore i5-12600KやRyzen 5 5500が低め、という事になるともう単純にCPUの性能とは言い切れない。強いて言えばL3キャッシュの容量の違いということだろうか? こうなってくると、どちらが良いとも言いにくい。とりあえず、Ryzen 4製品に関しては「大きな違いは無い」というあたりに収束しそうだ。
◆F1 2021(グラフ25~31)
F1 2021
EA Sports
https://www.ea.com/ja-jp/games/f1/f1-2021
ベンチマーク方法はこちらのF1 2022の項目に準ずる。設定は
Anisotropic Filtering: 16x
Anti-Aliasing: TAA Only
Detail Preset: Ultra
DXR: Medium
としている。
結果(グラフ25~27を見ると、これも2Kのみ大きく差があるが、2.5K以上は収束するという何時ものパターンであり、なのでCPU性能差は2Kで判断するのが妥当かと思う。その2K、とりあえずCore i5-12600Kは別として、Ryzen 7 5800Xに続くのがRyzen 5 5600というのは考えさせられるものがある。とはいえRyzen 7 5700Xもそう大きな差ではない。CezanneベースのRyzen 5 5500は、ちょっと無視できない性能差だと思うが、それ以外の3製品はそう大きな差ではない、として良いかと思う。これはフレームレート変動(グラフ28~31)からも明白で、実際2Kの場合Ryzen 7 5800XとRyzen 5 5600はほぼ重なっているし、Ryzen 7 5700Xも差はそう大きくないとして良いかと思う。
ところでRyzen 5 5500がここまで性能差が出る理由が良く判らない。一つはL3が16MBという事だが、それだけで2.5Kでここまで差が出るのか、ちょっと不思議ではある。
◆Far Cry 6(グラフ32~38)
Far Cry 6
Ubisofy Entertainment
https://www.ubisoft.com/ja-jp/game/far-cry/far-cry-6
ベンチマーク方法はこちらに準ずる。設定は
Quality: High
Antialias: TAA
DXR Reflections/Shadows On
としている。
こちらではもう少し差の出方が顕著だ。結果(グラフ32~34)を見ると、3Kあたりまで明確な性能差がある。2Kの時点で言えば最高速がRyzen 7 5800X、ついでCore i5-12600K、Ryzen 5 5600、Ryzen 7 5700Xときて最後がRyzen 5 5500となっており、これは3Kあたりまでほぼ共通。4KではRyzen 5 5500以外はほぼ同等スコアになっているが、要するにこれはそれだけRyzen 5 5500が奮わないという事でもある。
これはフレームレート変動(グラフ35~38)でも明白で、2K(グラフ35)だとRyzen 7 5800XとCore i5-12600K、Ryzen 5 5600がそれぞれ20fps近く違う(20~30秒付近)あたりからも性能差が明白、として良いかと思う。
◆Metro Exodus PC:Enhanced Edition(グラフ39~45)
Metro Exodus PC:Enhanced Edition
4A Games
https://www.metrothegame.com/
ベンチマーク方法はこちらのMetro Exodus Enhanced Editionの項に準じる。設定はUltraのプリセットをそのまま利用した。
結果(グラフ39~41)を見ると、Ryzen 5 5500以外はほぼ同等、といった感じになっている。まぁそれだけGPU負荷が高いという話であるが、GeForce RTX 3080 Tiですらこんな感じなので、もっと下位グレードだと更に差は少ない事になる。
フレームレート変動(グラフ42~45)を見ても、もうRyzen 5 5500以外はちょっと太目の1本の線、という感じになっており、ここでは大きな性能差は無いとして良い様に思われる。