◆Borderlands 3(グラフ17~23)
Borderlands 3
2K Games
https://borderlands.com/ja-JP/
ここからはGame Benchmarkを。まずはBorderland 3。設定方法はこちらのBorderland 3の項目に準ずる。全体的な品質は「高」である。
まず平均フレームレート(グラフ17)で見ると、特に4Kでは2倍まではいかないものの、かなりそれに近い性能差が明確にあり、特に高解像度におけるGeForce RTX 3080の性能改善は顕著と言える。加えて言えば、GeForce RTX 2080 Tiとの性能差もかなり大きい。4Kにおける最小フレームレート(グラフ19)も53fpsとかなりのもので、4Kでも十分プレイできそうに思える。
実際フレームレート変動(グラフ20~23)を見る限り、2Kとか2.5KではややOverkill気味。3Kでもゆとりたっぷりで、4Kでも割と現実的である。GeForce RTX 2080 Tiでも4Kはちょっと厳しい感じで、そういう意味でも差は小さくない。
◆F1 2020(グラフ24~30)
F1 2020
Codemasters
http://www.codemasters.com/game/f1-2020/
設定方法はこちらのF1 2020の項目に準じる。ちなみに設定は
- Antialias:TAA(TAA Checkerboardにあらず)
- Anisotropic Filter:16X
- Detail Preset:UltraHigh
としている。
ちなみにこのテスト、なぜか当初GeForce RTX 3080のみベンチマークを開始するとクラッシュする、という謎の現象に悩まされた。ところが、なぜかF1 2019を追加でインストール→起動すると即座にクラッシュ→F1 2020を起動→問題なくベンチが動くようになる、という不思議な解決を見る事になった。問題がGeForce Driverの側にあるのか、F1 2020の方にあるのかは不明だが、まだ正式出荷前ということでこのあたりが不十分なのは良くある話で、逆にこのあたりをきちんと対応すると性能が変わってくる可能性もあるという事をご承知おき頂きたい(というか、F1 2019がクラッシュする理由が謎である)。
さて性能の方だが、Borderland 3ほどではないにせよ、平均フレームレート(グラフ24)は十分に高く、4Kですら120fpsだからもう充分すぎる。もっともGeForce RTX 2080 Superですら2Kで80fps弱、Radeon RX 5700XTで77.6fpsだから、どのカードでも4K Playableという言い方もできるが。最大/最小フレームレート(グラフ25・26)も順当な結果になっている。フレームレート変動(グラフ27~30)を見ても、2K~4Kまで綺麗に相似形を描きながら完全にグラフが分離しているあたり、GeForce RTX 3080の性能の高さは一目瞭然である。もっともややこれもOverkill気味な気もするが。
◆Horizon Zero Dawn(グラフ31~37)
Horizon Zero Dawn
SIE
https://www.jp.playstation.com/games/horizon-zero-dawn/
PS4向けタイトルのPCへの移植ということで色々話題のHorizon Zero Dawn。上のリンクからはPS4版しかアクセスできないが、PC版はSteamから入手できる。さて、入手は出来るのだが、色々とバグが多い事でも有名なこのタイトル、実際筆者もちょっと苦戦した。
ベンチマーク手順だが
- オープニング画面からSETTINGを選択(Photo09)。
- 画面設定で解像度を設定。V-Syncはオフにする(Photo10)。
- プリセットを選択して、確定後に"ベンチマークを実行する"を選ぶ(Photo11)。
- ベンチが終わると、こんな風に結果が表示される(Photo12)。
という具合だ。あとはこれを繰り返すだけである。
ちなみにTipsとして
- ベンチマーク結果は一切保存されない。筆者は諦めて画面キャプチャを取った(Photo13)。
- 最初のムービーはAlt+F4で中断し、すると「ゲームを終了しますか?」と聞いてくるので「いいえ」を選ぶとPhoto09の画面に飛ぶ。ただしここで注意であるが、一瞬でもいいからオープニングムービーを再生すること。ムービー再生前にショートカットしてしまうと、なぜかベンチマークがまともに動かない。
- ゲームを立ち上げて1回目のベンチマークはまともに動かない。画面を見て頂くと判る(Photo14)が、まともに描画されていないし、フレームレートも煩雑に落ちる。これはスルーして2回目以降のデータを取る様にする。
- 時々、V-Sync Offにも関わらず、まるでV-Sync Onになってるような結果が出る事がある(Photo15)。こうなったらゲームを立ち上げなおさないと直らない。
といった事柄が挙げられる。今回はPatch 1.04を適用した状態で実施したが、今後Patchが上がるとまた挙動が変わるかもしれない。今回はベンチに使えるかという検証も兼ねて実施したのだが、今後はやらないかもしれない。ちなみにフレームレート変動はOCATで取得している。
ということで、まずはベンチマーク結果画面を集計したのがこちら(グラフ31~33)。平均フレームレート(グラフ31)と最大フレームレート(グラフ32)を見ると、もうCPUがボトルネックというか、GPU性能的にはちょっとサチってる感じもある。最高画質にした方が良かったかも、というのはこの結果を受けての事だ。まぁ2Kはともかく4Kあたりになると性能差は明確で、やはりGeForce RTX 3080強しという傾向に違いはない。
ところで最小フレームレート(グラフ33)を見ると何が何だか、という感じになっている訳だが、これはフレームレート変動(グラフ34~37)を見ると判りやすい。もうとにかく変動が非常に多いのだ。このグラフは0.5秒単位で集計しているから、ピークは多少なまっているが、実際のフレームレートで言えば本当に1~2fpsまで落ちる事が珍しくない(実際何回かやったところ、最小フレームレートが0fps、という凄まじい結果が出た事すらあった)。もうこれは完全にゲームの出来栄えの問題であって、今後の改善が期待される部分ではあるのだが、逆に言うとこうした完成度(というか、この場合はPCへの移植度というか)が低いゲームであっても、GPUパワーで無理やり乗り切るという技は有効であり、その意味では変動こそ多いもののGeForce RTX 3080が一番快適なのは間違いない。