お客さんから元気とか勇気をもらっていることを、改めて気付かされた

――西澤さんは、ここ数か月の間にどんなことを思っていましたか。

西澤：渡辺さんが止まらずに動き続けているのを見て、僕も何かをやり続けないといけないということは感じていて。とにかく行動しようということで、これまで関わりのなかった人に連絡をして話を聞いて記事にしたり、サイトもリニューアルしたところだったので、ポータルサイトと連携できないかと連絡をしたり、新しい出会いを作っていた時間でした。それが少しずつ形になってきているところで、あのとき動いていたことが夏にはちょっとずつ実を結ぶんじゃないかって。さっきも言ったように、僕は1人じゃ完璧にできないので、いろんな人たちに協力してもらいながら、事業をやっていきたいと考えてやっていました。

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――1回リセットするような気持ちになっている人は多いんじゃないかと思いますが、アーティストの方はどうでしょうか。打ちひしがれてしまっている人もいるのではないでしょうか。

渡辺：アーティストがやっぱり、一番打撃がデカいのかなって思ってます。僕たちが何より一番最初に感じたことって、僕たちが与えてる側だと思っちゃいがちなんですけど、逆にお客さんがいることによって僕たちが与えてもらっていたというか、元気とか勇気をもらっているということに、改めて気付かされたということなんです。僕たちも本当に無力だと思ったんですけど、アーティストたちの方が、たぶん「自分たちはこんなに弱かったんだ」って一番無力感を感じているのかなって思います。うちのメンバーたちでも、日に日に弱っていくメンバーとかいたので。それでも僕たちは止まんねえよって色々やってはいるんですけど、やっぱり心配になる子はいましたね。この前、緊急事態宣言明けにタワーレコードの「NO MUSIC, NO LIFE.」の撮影で全員集まったので、個別にすれ違ったときにちょっとしゃべったりはしましたけど。あと、僕がのんきな顔をしていないとみんな心配になっちゃうので、基本的にはのんきな顔をしてます(笑)。