◆Red Dead Redemption 2(グラフ35~37)
Rockstar Games
https://www.rockstargames.com/jp/games/info/reddeadredemption2
設定方法はこちらに準ずる。Qality Preset LevelはLevel 14の"Favor Quality"とした。
こちらも平均フレームレート(グラフ35)を見ると、2K~2.5Kではややばらつく。といってもFar Cry New Dawnほどではない感じだ。一応Comet Lake-SはRyzen系に少しとは言え差をつけているが、2Kでの最高速はCore i5-10600Kだったりするあたり、傾向は単純な話ではない。最大フレームレート(グラフ36)は、なぜかCore i9-9900Kがちょっと暴れているが、これを無視するとまぁ全体的に大差なし。一方最小フレームレート(グラフ37)では、2K~2.5KではComet Lake-Sとその他で明確に分離しているのはいいが、そのComet Lake-Sの中で最高速がCore i5-10600Kだったりするあたり、「Comet Lake-Sが速い」とは言えても、この場合では「Core i9-10900Kが高速」とは言えない結果に落ち着いた。
◆Metro Exodus(グラフ38~44)
4A Games
https://www.metrothegame.com/
設定方法はこちらに準ずる。今回はUltraプリセットを利用した。
平均フレームレート(グラフ38)を見ると、こちらもComet Lake-SがRyzen系に結構明確な差をつけており、これはまぁいいのだが、問題はそのComet Lake-Sの中で言うとCore i5-10600KとCore i9-10900Kが殆ど同等(高解像度だとむしろCore i5-10600Kの方が有利)という結果なことだろうか。Ryzen系が今一歩、というのは最大/最小フレームレート(グラフ39・40)でも見て取れる部分であり、平均フレームレートでも5~10fpsの差があるから、これは決して小さくない差ではある。もっとも2.5Kでも60fpsを超えているから、実用上の問題がどの程度あるのか? というのはもう少し細かく見ないといけない。
ということでフレームレート詳細(グラフ41~44)を見てみると、どの解像度でも80~95秒あたりの一番負荷が大きいところがやはり一番クリティカルな感じである。このクリティカルな部分での性能差が、Comet Lake-SとRyzenでは10fps(グラフ41)~5fps(グラフ44)であり、ちょっとRyzenには厳しいという感じではある。
もっとも一番負荷の軽い2K(グラフ41)ですら、Comet Lake-Sですら50fps程度の負荷なので、全般的に負荷はちょっと高めすぎかもしれない。プリセットをHighにして検証した方が良かったようだ。
◆Shadow of the Tomb Raider(グラフ45~51)
SQUARE ENIX
https://tombraider.square-enix-games.com/en-us
設定方法はこちら(https://news.mynavi.jp/article/20180213-583826/12)に準じる。QualityはHighestとした。
平均・最大・最小フレームレート(グラフ45~47)を見ると、とにかく2Kのみは激しくばらついているが、その先は殆ど変わらない、という結果は他ではあまり見ないパターンである。
実際フレームレート変動を見てみると、2K(グラフ48)では70~140秒あたりで完全にグラフが分離している(そもそも30秒過ぎの立ち上がりのピークが、Core i7-10700K/Core i9-10900Kとその他で明確に異なっている)が、この先になるともう殆どフレームレートに差が無いというか、典型的なGPU Bottleneckと言って差し支えない傾向になっているのが判る。それでも2.5Kでは、70秒~100秒の間に若干の差があるが、3K(グラフ50)だとなぜかCore i9-9900Kがやや脱落しかかりという感じだし、4KになるとCore i9-10900KまでCore i9-9900Kと変わらないフレームレートになってる期間もあるなど、もう測定誤差の範囲という感じである。結論から言えば、2Kに限って言えばComet Lake-S有利であるが、それ以上の解像度だと差が無し、として差し支えないかと思う。
◆Tom Clancy's The Division 2(グラフ52~58)
Ubisoft
https://www.ubisoft.co.jp/division2/
設定方法はこちらの"Tom Clancy's The Division 2"に準ずる。QualityはUltraとした。
これまでと異なるパターンの結果がこちら。平均フレームレート(グラフ52)を見ると、、何よりCore i9-10900Kのスコアがかなり低迷している。一応一番低いのはRyzen 7 3800Xではあるが、その次位に位置している感じで、実際Ryzen 9 3900XはおろかCore i5-10600Kよりも低め、という結果に終わっている。
最大フレームレート(グラフ53)はもう「暴れている」の一言。逆に最小フレームレート(グラフ54)は収束してはいるのだが、Core i9-10900Kはやはり低めで推移している。
フレームレート変動(グラフ55~58)を見ると、どの解像度でも結構細かな変動が多く、単純にどれが高いとか低いとか言い難い。唯一明確に分離しているのは、4K(グラフ58)におけるRyzen 7 3800Xの結果であって、それ以外は「ほぼ変わらない」とするべきかと思う。