◆Borderlands 3(グラフ16~22)
2K Games
https://borderlands.com/ja-JP/
ここからは実際のGame Benchを。一つ目はBorderland 3。設定方法はこちらのBorderland 3の項目に準ずる。全体的な品質は「高」である。
もう平均フレームレート(グラフ16)が全てを物語っている気はする。一応、2Kで5fps程度、3K~4Kでは1fpsほどIntel系が上回ってはいるが、大差とは言えない。もっと言えば、Core i9-10900KがCore i9-9900Kと明確な差が無いという状況では、実質的にはあまりComet Lake-Sの性能の高さを実感するのは難しいだろう。実際最大/最小(グラフ17・18)でも多少なりともバラつきがあるのは2Kだけで、その先は殆ど収束している。
まぁそれでもフレームレート変動(グラフ19~22)を見ると、少なくともRyzen系よりはやや有利ではあるのだが、Core i9-9900Kでも十分競争力があるという結論に落ち着かざるを得ないのはどうしたものか。
◆F1 2019(グラフ23~29)
Codemasters
http://www.codemasters.com/game/f1-2019/
もうF1 2020のアナウンスもあり、7月10日に発売開始なので、今回がF1 2019を使う最後の機会かもしれない。
設定方法はこちらの"F1 2019"の項目に準じる。描画品質はUltra Highである。
平均フレームレート(グラフ23)を見ると、Borderland 3に比べると2K~2.5Kでもう少しバラつきが見られる。また最小フレームレート(グラフ25)も2K~2.5Kで
- Core i9-10900K+Core i7-10700K
- Core i5-10600K+Core i9-9900K
- Ryzen 9 3900X+Ryzen 7 3800X
の3つにグループ分けされているのはちょっと面白い傾向だと思う。
もっとも実際のフレームレート変動を見ると、2K(グラフ26)はともかく2.5K~4K(グラフ27~29)ではそこまで明確な差もなかったりする。Comet Lake-Sが最速(ただCore i9-10900KよりCore i7-10700Kの方がむしろ性能が上)ではあるが、Core i9-9900KとかRyzenに比べて言う程大きな性能差があるわけではないようだ。
◆Far Cry New Dawn(グラフ30~32)
UbiSoft
https://ubisoft.co.jp/fcnd/
設定方法はこちらの"Far Cry New Dawn"の項目に準ずる。描画プリセットはUltraとしている。
こちらでは、もう少し顕著にバラつきが出た。平均フレームレート(グラフ30)で言えば、2KでCore i9-10900KはRyzen 9 3900Xに17fpsもの差をつけており、これは小さくない差である。最大フレームレート(グラフ31)もさることながら、最小フレームレート(グラフ32)も2Kではかなりのバラつきがあり、20fps以上の性能差があるあたりは、確かにRyzen系に対して優位と言えるだろう。そこまではいいのだが、全体を通してみると、Core i9-10900KよりもCore i7-10700Kの方がむしろ高速というのはどうしたものか。勿論高解像度になるほど差は縮まるから、大差ないと言えば大差ないのかもしれないが、Core i9-10900Kが最高速なのは2Kに限られるという、ややすっきりしない結果になった。
◆FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク Version 1.2(グラフ33・34)
SQUARE ENIX
http://benchmark.finalfantasyxv.com/jp/
設定方法はこちらに準ずる。今回は標準品質(グラフ33)と高品質(グラフ34)の両方を試してみた。
結果から言えば、Ryzen 7 3800Xのみやや性能が下回っているが、その他は(標準画質・高画質共に)大差なしとして良いと思う。更に言えば、その中で最高速なのはCore i5-10600Kという話になっており、少なくともCore i9-10900Kのアドバンテージ的なものは、ことFF15 Benchに関する限りは無い、という事になる。