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Sandraは割愛したが、こちらだけは実施してみた。ちなみにRyzen Threadripper 2970WX/2990WXについては、ダイ0/2にThreadを割り当てたもの(0&2)と、ダイ1/3にThreadを割り当てたもの(1&3)の両方を測定して、性能比較を行っている。

まずReadだが、Ryzen Threadripper 1950X/2950Xがツートップで、これにRyzen Threadripper 2920Xが続くという結果は妥当だろう。不思議なのはRyzen Threadripper 2970WX(0&2)/2990WX(0&2)で、もう少し性能が上がっても良さそうなものだが、やはり(Threadを割り当てていないとは言え)ダイ1/3がつながっていることでオーバーヘッドが発生しているのかもしれない。それでも、Ryzen 7 2700Xよりは帯域は上なのだが。

一方Ryzen Threadripper 2970WX(1&3)/2990WX(1&3)の方は悲惨で、Ryzen 7 2700Xよりも帯域が低い。4chのDDR4があっても、InfinityFabric経由だとここまで遅くなるという結果が明確に示された。

Writeでは、やはりRyzen Threadripper 1950X/2950Xがツートップで、Ryzen Threadripper 2920Xがほぼ同等。次がCore i7/i9で、Ryzen Threadripper 2970WX/2990WXが続く結果になっている。

面白いのはダイ0/2の場合とダイ1/3の場合における性能差がないことで、これはWriteだとReadに比べてそもそもLatencyが大きいから、InfinityFabric経由のオーバーヘッドが露呈しにくいということだろうか?

ただダイ1/3がつながっているオーバーヘッドそのものは消せないというあたりがやはりこの方式の欠点ではある。ただそれでもわずかにRyzen 7 2700Xより帯域は上、というあたりが救いではある。