Surface Goは、iPadに対抗しながら、Macが全く存在感を示せていない「低価格ノート」の領域でも優位に立つ。500ドル以下のMacはディスプレイなどが備わっていないMac miniのみだが、長らくアップデートされていない。そもそもMac miniは1人1台を持ち歩くような性格のモデルでもないのだが。

現在1,000ドル以下の価格が設定されているのは2017年にプロセッサが小幅に強化されたMacBook Air 13インチモデルのみだ。12インチのRetinaディスプレイを備えるMacBookも、13インチMacBook ProのTouch Bar非搭載モデルも1,299ドルからとなっており、いずれのモデルも2018年7月には刷新されなかった。

デスクトップにしてもノートブックにしても、1,000ドル前後の価格帯に位置する入門モデルとなるMacは現在、最新モデルが用意されていない状況となっており、Macラインアップの中で最も販売台数が期待できる領域を取りこぼしている現状が浮き彫りとなっているが、その状況と低価格ノートブックの計画の噂は符合するところがある。

前述の第8世代Intel Coreプロセッサを利用し、刷新されなかった3モデルの特徴を併せ持つようなノートブックは、Mac入門モデルを補完して十分な役割を担えると考えられるからだ。

MacBookのように薄型、コンパクトでありながら、13インチのRetinaディスプレイを備え、MacBook ProのTouch Barモデルほどではないが、長く使える性能を誇るモデル。そして価格は、少なくとも現在のMacBookと同じ1,299ドル以下、教育向けにはMacBook Airのように999ドルで販売できるのが理想だ。

こうしたバランスをとることで、MacBookシリーズのラインアップをシンプル化しながら、通常モデルとProモデルの明確な差別化ができ、またiPad ProとMacBookの棲み分けも明確にできるのではないだろうか。