Appleが過日発表した2018年第3四半期決算で、iPhoneに次いで注目を集めたのはサービス部門の成長だ。同部門の売上は95億4,800万ドルで、前年同期比31%増となっり、全体の売上高に占める割合は18%に拡大した。間もなく、iPadとMacを合計した売上高を追い抜くことになるだろう。
Appleはサービス部門について、2016年の売上高を2020年までに2倍の486億9,600万ドルへと増加させる目標を掲げている。Tim Cook CEOは現在もその目標に向かって邁進していると述べる。ちなみに、2012年のサービス部門の売上は128億9,000万ドル、2016年は243億4,800万ドルとなっており、4年間で2倍弱の成長を遂げてきた。
2017年は299億9,800万ドル、2018年は3四半期が終わり272億8,900万ドルの売上高を達成してきた。次の四半期も今のペースでの成長が続けば100億ドル程度の売上を見込 め、370億ドル規模の売上高となる。
それは、米国の大企業の指標であるFortune 500企業の中で80位前後につけられる数字となると。その規模の企業には、デルタ航空、Facebook、オラクル、アメリカンエクスプレス、コカ・コーラといった顔が並ぶ。
20億人のユーザーを抱え、Google以上にモバイル広告での成長を続けているFacebookに、Appleのサービス部門が間もなく追いつこうとしている事実は、驚きをもって受け止めている。AppleはFacebookに対して、ユーザーの情報を価値に変えていると批判していたが、一企業のサービス部門が総売上高を追い抜くという事態となれば、Facebookも悠長に構えてはいられなくなる。