前回の最後で、「LIFEBOOK LH」シリーズは「FMVまなびナビ」の価格と充実度が決め手になると書きました。タイピングからプログラミングまで、5つのコースを全て利用して月額6,980円というプランは、習い事もある小学生の子どもを持つ保護者の視点では、高くはないと感じています。

ハードウェアとしての性能が決して高くないことは事実で、個人的にもメモリ容量がもう少し大きければ、もう少し本体の重さが軽ければ、など「じぶん」パソコンに思うところはいくつかあります。しかし、「FMVまなびナビ」が用意する5つのサービスはそれらを補える可能性があると感じました。

14型クラスのボディサイズも、子どもにはちょっと大きいのかなと思いましたが、谷口さんによると、子ども向けのパソコンに、フルサイズのキーボードを搭載することが、使う子どものためになると考えたとのこと。

  • 14型のボディなのでフルサイズキーボードが余裕を持って搭載できている

「キーボードや中のコンテンツを、あえて大人向けに変えてないのは、子ども専用として作ってしまうと、子どもが次に買い替えたときに戸惑ってしまうからです。小学生の子がピアノを習うときも、子ども用のピアノはあまり使いませんよね。パソコンも大人と同じものを使った方が、将来に向かって役に立つだろうという考え方です。ローマ字入力を推奨しているのも、一度キーを覚えるだけで、日本語も英語も入力できるからです」(谷口さん)

サブスクリプション式や兄弟割引を希望

「LIFEBOOK LH」シリーズの価格は約10万円(上位モデル「LH55/C2」の場合)。ハードだけを考えると割高感があると感じるのは否定できません。ただし、「FMVまなびナビ」のサービスを組み合わせて考えると検討する価値があるように感じています。可能なら本体価格はゼロ円にして、月額8,980~9,980円というようなサブスプリクションプランがあるとより購入しやすいのではないでしょうか。

  • 妹もうらやましそうにのぞきに来た。個人的にはFMVまなびナビに「兄弟・姉妹プラン」が欲しい。現状では、姉妹の加入料金は別々とのことで、これが同一家庭の加入者数に応じて割り引かれる仕組みなら良かったのに……

小学校3年生を筆頭に、3人の娘がいる我が家では、長女が自分パソコンを楽しそうに使っているのを見て次女や三女も横から乗り出してみていました。そうなると、「FMVまなびナビ」にも、兄弟割引のようなプランがあると我が家の家計には優しくなります。企画を担当している谷口さんによると、「FMVまなびナビ」のサービスはもちろん、Webサイトなどもこれからどんどん変わっていくとのこと。このあたりのサービス拡充には今後期待したいところです。

「じぶんパソコン」はスタートメニュー周りの導線が子どもにはわかりにくいなど、細かな課題、改善点はまだまだありますが、現段階で小学生向けに初めて使わせるパソコンとして十分に検討に値すると感じました。筆者もこどもと一緒にプログラミング学習に挑戦してみたいと考えています。