前述の通り、今回はTouch Barを搭載する13インチ、15インチの2つのモデルのみの刷新であり、Touch Bar非搭載の13インチモデル、12インチMacBook、そして13インチMacBook Airは2017年の状態で併売されることになる。

  • 現行のMacBookシリーズ

この点については、不満がある。MacBook Airはとにかく、MacBook、Touch BarなしのMacBook Proも、問題視されているバタフライキーボードが搭載されており、これらのモデルがアップデートされない理由を見つけにくいからだ。

iPadではなくMacを選ぶ大きな理由として挙げられるのは、iOSではなくmacOSであること、Xcodeが動作しアプリ開発に利用できること、そして本体と固定されていて安定するキーボードが搭載されているというところだ。

MacBookのバタフライキーボードの問題は、そのキーボードの価値が脅かされるという重大な問題が存在している。しかしTouch Barモデルのみ刷新したため、米国の新学期シーズンに、より安いMacBookシリーズを買い求めようとすると、前世代のバタフライキーボードを選ばざるを得ない。

今回これらのモデルをアップデートしなかった理由として考えられるのは、12インチ、13インチのTouch Barを搭載しないモデルの整理が今後行われることを示唆しているのではないだろうか。そう考えないと、今回のアップデートのタイミングに乗らなかった理由として、納得できない。