バタフライ型のキーボードの採用は、本体の厚みを極限までそぎ落とすためのアイディアであり、その成果として現在のMacBookやMacBook Proのこれまでにない薄さを実現できた。筆者は2012年モデルのMacBook Pro 15インチから2016年モデルのMacBook Pro 13インチに乗り換えているが、厚みについては新モデルに慣れると、わずかな違いながら、大きく感じられるようになってくる。もう元には戻れないという気持ちになるのだ。しかし、その結果として、キーボードの不具合という問題が生じてしまっているのは、再考する必要があるとは感じる。
もっとも、筆者は、出先ではiPad Proでタイピングすることが多く、また仕事場ではPUFのHHKB Professional Type-Sというキーボードを長く愛用している。そのため、多くの時間はMacBook Proのキーボードに直接触らなくなっている。
個人的には、HHKBは以前から気に入って使っている一方で、iPad ProのSmart Keyboardにもストレスを感じなくなってきている。なるべくキーボードの種類に依存しないようにと心がけているお陰か、MacBook Proの内蔵キーボードだからタイピングの速度が極端に落ちる、というわけでもなくなっているのだ。