Apple Watchの位置づけがiPhoneのコンパニオンであることは変わらないが、Siri Shortcutsへの対応に加えて、通知の機能向上によって、より多くのことを手首だけで済ませられるようになる。
インタラクティブ通知では、メッセージが連続して送られてくると、通知を開いている中に新着メッセージが追加されるほか、よりグラフィカルに表現したり、より多くの選択ボタンやコントロールボタンを通知の中で利用したりする機能が搭載される。すなわち、より多くのことをiPhoneに頼らず実現できるようになることを意味している。
iPhoneではスクリーンタイムの計測とスマートフォン依存改善のためのアプリが用意されるなど、できることならiPhoneの利用を減らして、何か他の有用なことのために時間を使ってほしいという想いが伺える。そうした中で、Apple Watchでの解決範囲が拡がれば、iPhoneの利用時間が減ることになり、ユーザーが無駄な時間を過ごすのも減っていくことだろう。
また、新たにオーディオ再生アプリの開発も可能になり、AppleからはPodcastアプリが用意された。これまで着信しても出られなかったビデオ付きのFaceTimeも、音声のみでの参加がApple Watchから可能になる。このように、iPhoneがなくてもコミュニケーションややりたいことができる範囲が、watchOS 5によってぐっと拡げられていると分かる。
前述のコミュニケーションに再フォーカスするのに加えて、できるだけスマートフォンに頼らない生活へ向けた取り組みも着々と進行している。