Osmo Mobile 2がすごいのが、単になめらかな動画を撮影できるだけではありません。さまざまな付加機能が用意されており、スマホ単体では難しい撮影が容易にできるのです。

その1つが「トラッキング」。画面をタップして人物などの被写体を設定すると、その被写体が画面内に収まるようにスマホの向きを調整し続けてくれます。子どもやペットと歩きながら撮影する場合も、Osmo Mobile 2を被写体のほうに大まかに向けるだけで画面内に収めてくれます。スマホの画面を凝視してフレーミングする必要がなくなるので、撮影が手軽になるだけでなく、安全面でも魅力的な機能といえます。

  • 女の子の顔を指定してトラッキング機能を働かせて撮影した動画。撮影者は基本的に前方を見ながら歩いており、Osmo Mobile 2を大ざっぱに女の子のほうに向けていたのだが、トラッキング機能のおかげで女の子の顔は切れずに済んだ

  • トラッキング機能をテストした動画。女の子の顔を指定してトラッキング機能を働かせたあと、Osmo Mobile 2を持って静止していたのだが、女の子の動きに合わせて俊敏に角度を変えてくれた

もう1つ便利なのが「パノラマ」。Osmo Mobile 2が自動的に角度を変えながら複数枚の写真を連続撮影して合成し、ワイドなパノラマ写真が撮影できる機能です。撮影者がぐるりと体を動かさなければならないスマホ標準のパノラマ機能と異なり、撮影者はOsmo Mobile 2を持ってできるだけ動かさないようにするだけでよいのがポイント。撮影モードは、180度と330度の2種類のパノラマに加え、9コマ(3コマ×3コマ)の超広角パノラマの2種類があります。

  • パノラマの撮影モードは3種類を用意するが、なかでも圧巻なのが3コマ×3コマの写真を合成して超広角の写真に仕上げるモードだ

実際に仕上がった写真を見ても、つなぎ目の部分が不自然に感じることはなく、手軽に超ワイドな写真が得られました。わざわざ三脚を用意することなく撮影できるのも、スタビライザーならではのメリットといえます。

  • 通常の撮影モードで撮影した写真。きれいなイルミネーションをキャッチできたが、スマホのカメラはそれほど広角ではないので、周囲の状況はほとんど分からない

  • 3コマ×3コマのパノラマ機能を使って撮影したところ、周囲の様子をワイドに写し取れた。三脚は使わず手持ちで撮影したが、つなぎ目の部分が目立つこともなく、とても自然な仕上がりになった

さらにユニークなのがハイパーラプス機能。一定間隔ごとに撮影した写真をつなぎ合わせて動画を生成する機能で、コミカルな動きの動画に仕上がります。

  • ハイパーラプスの設定画面。撮影する間隔や撮影する長さを指定するだけでよく、撮影や合成はすべてアプリが自動的にやってくれる

ハイパーラプスが撮影できるスマホやアプリもありますが、移動しながらの撮影だとガクガクとした動画になってしまうケースも少なくありません。しかし、Osmo Mobile 2ならば揺れやぶれを抑えたうえで撮影できるので、とてもなめらかな仕上がりとなります。

  • ハイパーラプスで生成した動画。通常の撮影だと間延びしてしまうようなシーンも早回しで見られるのが楽しい。撮影中もスタビライザーの機能は有効になるので、歩きながらでもなめらかなヌルヌル動画に仕上がる