しかしMacBook Airから取り除かれていない、重要な価値がまだある。それはiPhoneアプリを開発できる最も安いマシン、という役割だ。
iPhoneアプリはMacで動作する「Xcode」で開発することができるが、現状、iPad向けにはXcodeは提供されていない。iPadアプリ「Swift Playgrounds」でコード自体は学習できるが、実際のアプリ開発をiPadのみで行うことはできないのだ。
そのため、アプリ開発に着手する可能性がある学生や、開発環境を安価に整えたいスタートアップ企業にとって、MacBook Airはもっとも手が届きやすい存在として残されているのだ。既に対応していた4Kディスプレイもあわせて考えると、MacBook Airを核としたアプリ開発環境の構築は現実的な選択肢として残されている。
いわば、現在のMacBook Airは、iPhoneアプリ開発のために安価で残されている、と見ることができるのだ。