電源は、500mAhのリチウムポリマー電池による充電式。フル充電で4カ月、完全に消耗していても1分の充電で8時間利用できるそうなので、あまり気にしなくてよいだろう。充電は付属のUSBケーブルをPCなどのUSB端子に挿せばよい。また、設定ソフトLogicool Optionsを接続先のPCにインストールしておけば、電池警告が画面に表示される。

USB端子は本体前面にある。ちなみに発売から1カ月半程度、1日平均12時間程度使ってみたところ、覚えている限りで3回ほど充電した

バッテリライフは先に発売されたフラッグシップマウス「MX Master 2s」の2倍、さらに先代の「MX Master 2」の4倍の持ちとなっている。これは、マウスの読み取り機構がさまざまなテクスチャに対応しなければならないのに対し、トラックボールはボール表面に最適化するだけでよいので、より消費電力の少ないセンサーが利用できるためだ。

本体を20度傾けられる人間工学デザイン

MX ERGOの大きな特徴のひとつに、本体を20度に傾ける事ができる、というものがある。どちらが良いかは慣れと好みの問題だろう。筆者の場合は0度だと手のひら全体、20度の場合は親指と人差し指の間で軽く挟み込むような持ち方になるが、どちらも使用感は悪くない。個人的には、ボールがより上を向く20度に傾けたモードの方が、自然な手の角度で操作しやすいと感じている。

本体が0度の状態(左)と、20度に傾けた状態(右)

本体ベース(底面)は厚手のステンレススチール板で、本体とはマグネットで接着している

MX ERGOの発表会で使われたスライド。腕全体を使わなくても操作のできるトラックボールは疲労度軽減に役立つ