自転車競技のトレーニング手法の変遷

LEOMOが手がける「TYPE-R」は、これまでの自転車競技におけるトレーニングに足りなかったものを補う画期的なデバイスとなりそうだ。

自転車競技において、古くは心拍モニターを活用したトレーニングが行われてきた。次に登場したのが、自転車の動力を計測するパワーメーターだ。簡単に言えば、パワー(動力)をアップさせることで、自転車をより速く前に進めることができるという考えだ。

ざっくりと言えば、パワーメーターで動力を測定する。その動力は、筋肉や心肺機能を向上させることで上がり、体の使い方を模索することで、自転車をより速く前に進められるといったものである。

今は、このパワーメーターを使ったトレーニングが主流を占めているが、課題もある。体の使い方という部分においては、科学的に行えているわけではない。パワーメーターでは、動力しか計測できないからだ。これではパフォーマンスを発揮できているかはわからない。

対して、TYPE-Rは人の動きをセンシングして可視化。動きを改善することで、パフォーマンスの向上を図ろうという考え方だ。自らの体にセンサーを貼り付け、ペダルをこぐ。その動きをセンシングして、専用モニターに表示する。その情報をもとに、ペダルをこぐ技術を向上させたり、正しく体を使えてたりしていれば、人が生み出す力を効率的に伝えることができるというわけだ。

TYPE-Rの使い方をイメージするにはLEOMOが公開している動画をみるといいだろう。動画にはセンサーを身に着けペダルをこぐ様子が描かれている