ワイヤレスオーディオを身近にしてくれるAirPodsだが、普及の妨げとなっていた大きな問題があった。それは供給不足だ。

2016年9月にアナウンスされたAirPodsだったが、すぐには出荷されず、発売以降も6週間以上の納期がApple.comのページに示されており、人々が欲しいと思ったタイミングで手に入れられない、入手困難な製品となっていた。

AirPods発売時には行列が

予想を上回る需要となったことや、製品の製造になんらかの問題があったことも考えられるが、ワイヤレスオーディオを推し進める象徴的な製品が思うように手に入らない状況は、Appleにとってもはやく改善したい状況だったと言える。

しかし、AirPods供給問題は、次第に改善されてきた。本原稿執筆時、米国内では、納期が1~2週間と大幅に短縮され、これまでのように2カ月近く待たなくても、手に入れられるようになった。

おそらく9月12日に発表される新型iPhoneについても、引き続きヘッドホン端子は廃止されたままとされる可能性が高く、AirPodsはiPhoneユーザーにとって、音楽体験をより快適にするためのアクセサリであり続けるだろう。