――石垣さんは『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』以来、『宇宙刑事シャリバン/シャイダー NEXT GENERATION』(2014年)そして『スペース・スクワッド』で撃を演じていますが、常に前向きで突っ走る撃のキャラクターは石垣さんとイコールととらえてよいでしょうか。
石垣:違いますね。撃は無限の可能性を持っている奴で、撃の中に石垣佑磨も含まれています。俺は撃という男の中の一部分でしかないんです。もう5年も撃と付き合っていますから、たとえ台本に書いていないようなことでも、こうやったほうが撃っぽいな、なんてすぐわかります。
初代『宇宙刑事ギャバン』=一条寺烈を演じられていた大葉健二さんから引き継いで大事にしているのは、「ギャバンは単体ヒーロー。だから1人でスーパー戦隊と同じくらい強い!」ということ。スーパー戦隊はレッド、ブルー、イエロー……といろいろな個性がひとつに集まっているけれど、単体ヒーローはそれらの個性をぜんぶ1人で表現するんだと。
俺も、ここはシリアスな場面だからシリアスな演技だけしているんじゃなくて、大事なところでちょっと外すとか、台本のニュアンスを変えてみたりすることが多いですね。
――山崎さんも『キュウレンジャー』撮影開始から半年ということで、ナーガのキャラクターを完全につかまれているのではないですか。
山崎:そうですね。ナーガならこういう場面に立たされたとき、こう動くだろうな……なんて、なんとなくつかめてきましたね。ナーガは成長するキャラクターなので、感情などを周りの仲間たちから学びつつ、少しずつ身につけたものを自分なりに表現することが大切だな、と思っています。 ナーガは面白い方向やカッコいい方向など、どんな方向へも伸びていける可能性に満ちたキャラクターだと思っていました。それでも、やっぱり最終的には子どもたちに憧れられるヒーローという部分を大事にしたいです。