高橋:最終章のラストシーンはテレビ最終回からもっと後という設定で、カノンが大人っぽく演出されていましたね。

磯村:テレビでは第15話あたりを撮っているタイミングですからね、それを知ったら"驚き"のシーンでしょう。

高橋:カノン役の工藤(美桜)ちゃんも、「今日は"大人カノン"です」って言っていた。

磯村:そう、しきりに大人をアピールしてました(笑)。

上堀内:あの衣装は、Vシネマ『スペクター』でも出てこないですから、レアなんですよ。

磯村:あのラストシーンですが、アランとカノンの今後の関係を暗示しているようにも見えますが、実際のところはどうなんですか?

高橋:それは、8月に講談社より発売される小説『仮面ライダーゴースト』で明らかにされるかもしれません。

上堀内:ファンのみなさんが気になっているところかも。

高橋:上堀内監督のVシネ『スペクター』の予告編でも、意味深なこと言っているんですよ。

上堀内:「カノンは私が幸せにする!」ですよね。あれはもともと台本にあったセリフですし、最初からああいう雰囲気だったんで予告編を作ったんですけれど、予告編を観ていると「お兄さん、妹さんをください!」「やらねえよ!」みたいな話にしか見えないんじゃないかと(笑)。

磯村:実際、カノンをめぐってマコトとそんなやりとりがあったりしたかもしれません。

上堀内:そういうの、やりたいですよね。「仮面ライダー」ということを無視した、アランとカノンの関係のみに特化した作品! または「夫婦ライダー」ってどうですか。

高橋:それは……無いかもしれないな(笑)。ファンのみなさんが観たいなら考えようとしますが。

磯村:カノンが変身して一緒に敵と戦うよりも、アランの思いとしては、やはりカノンを守りたいんじゃないかと思いますね。