石井氏の社会科の授業で、修学旅行でのiPadとMacをつかったレポート作りを見学できた。京都へ行く修学旅行をiPadで取材し、4人1組のグループで1本のビデオにまとめる課題で、素材を持ち寄って思い思いのビデオにまとめるというものだ。

石井 社会科に限らず、iPadの主要な使い方の1つに、映像によるアウトプットがあります。これは今までの小学校の教育の中で扱うことができなかったテーマでした。小学生の間でもYouTuberが人気を集めており、映像作りに対する熱意はとても強いので、情報教育のテーマに設定しやすいのです。生徒たちは修学旅行前、取材計画を立て、各所を回りながら写真やビデオ、アナウンス原稿の読み上げなどを行います。普通の修学旅行では騒いでしまって気が気ではない新幹線移動も、読み上げる原稿作りや取材の打ち合わせに集中していて、静かなものでした。今日の授業では、取材で集めた素材をグループで1本のビデオにまとめます。ここではiMacを利用しますが、iMovieとGarageBandで映像と音楽をつけて仕上げるよう指定しました。しかし中には、Keynoteだけでまとめたい、というグループもありました。デバイスもアプリも道具なので、自分で使いやすいものを選ぶ、答えを持っているのは自分だ、という意識で取り組んでもらえれば良いと思っています。

立教小学校6年生の京都での修学旅行は、グループごとのビデオレポートを作成するという課題が与えられていた。iPad miniで原稿を作り、ビデオや写真を撮影しながら素材を集める「取材」旅行となった