Appleの創業は1976年で、昨年40周年を迎えた。シリコンバレーのテクノロジー企業としては、老舗の部類に入る。1984年のMac発売から33年、2001年のiPod発売から16年、2007年のiPhone発売から10年、2008年のApp Store開設から9年、そして2010年のiPad発売から7年が過ぎた。
やはり現代のパーソナルコンピュータとしての地位を確実なモノとしたスマートフォンに参入してからの10年が、Appleにとって、企業として大きな変化を遂げた期間だった、と振り返ることができる。
ただ、33年前のMacも、コンピュータにおいてそうした存在だったことを振り返ると、Appleがやってきたことは、個人をテクノロジーによって目覚めさせる、というのが本質だったのではないだろうか。
新しいApple Parkにおいても、そこで考えられ、生み出されるものは引き続き、テクノロジーになるはずだ。ただApple Parkそのものは、自然によって人々が生かされている、そのことを最大限に理解し、活用しようというメッセージが込められているように思われる。
人々が、より自然な振る舞いによって、力づけられていく。ストレスに感じないテクノロジー。そして持続性を前提とした考え方。我々が現代において意識すべきことが具現化した場所となっているのではないだろうか。