建造物への工夫やその巨大さ、デザインに驚かされるApple Park。しかしApple Parkの中の植生にも、注目すべきだ。約71ヘクタールの広大な敷地には、カリフォルニア原産の樹木が9,000本植えられた。
2016~2017年の雨期に当たる冬のシーズン、Appleがキャンパスを構えるシリコンバレー周辺地域は非常にたくさんの雨が降った。米国で最も高いオーロバレーダムから水が溢れる様子は日本でも報道されていたが、その翌週の豪雨で、2017年6月にAppleが開発者会議WWDC 2017を開催する予定のサンノゼでも洪水が起きている。
しかしそれ以前の5年間は非常に雨が少なく、カリフォルニア全体で大干ばつに見舞われていたこともあった。Apple Parkに植えられた9,000本の樹木は、乾燥に強い土着の種だという。
そうした植生を作り上げた理由は、カリフォルニアの自然と太陽が、創業者であるSteve Jobs氏が見てきた風景であり、彼のインスピレーションの源だったから、という説明が加えられている。Jobsの妻、Laurene Powell Jobs氏は、彼の精神を神秘的なまでに体現している、とコメントを寄せた。