Appleは、建設中だった新社屋を「Apple Park」と命名し、2017年4月から順次引越を開始することを発表した。12,000人の従業員の引越には6カ月以上を要するとしており、引越が始まってからも建物や敷地内の工事が進められる。
宇宙船とも言われている巨大建造物は、17Mwhのソーラー発電設備が備わり、自然吸気を活用した低エネルギー空調システム、少ない光量で明るくなる照明と内装などは、Appleが取り組んできた地球環境問題、気候変動を意識した「持続可能性」を象徴する存在となる。
Appleは、同社の企業活動全体について、100%再生可能エネルギー化をゴールとしている。2016年3月の段階で、中国では既に100%を達成しており、グローバルでの達成度は93%。Apple Parkの完成後は、エネルギーを外販する可能性もあり、この数字は100%を上回るかもしれない。
皮肉にも、トランプ政権では、地球温暖化や気候変動に対して否定的なアイディアを広めている。Apple Parkの新社屋は、米国社会において、今一度、地球環境問題への関心を高め、また対策の歩を止めない象徴的な存在として、活用されていくのではないだろうか。