今回のテスト環境

というわけでいよいよ実際の製品の紹介である。今回、筆者の手元にはCore i7-7700KとCore i7-7700が届いた(Photo12,13)。

Photo12:どちらもES品ではなく、製品が届いている。当たり前だが、印刷以外は同一

Photo13:裏面。Core i7-6700Kの裏面(リンク先の右側)と比較していただくと、よく似たレイアウトになるが、若干違いがあるのも分かるかと思う

ただ時間の都合で、今回はi7-7700Kのみの評価とさせていただいている。CPU-Zでの表記はこんな感じ(Photo14~16)。

Photo14:Core i7-6700Kも0.768Vと低かったが、こちらは更に低い0.682Vに

Photo15:Cacheの構成は当たり前だがCore i7-6700Kと変わらず

Photo16:GPUはIntel HD Graphics 630に

さてこれと組み合わせるマザーボードであるが、今回はMSIからZ270 XPOWER GAMING TITANIUM(Photo17~28)をお借りして利用した。

Photo17:ボード表面。カラーリング的にはZ170A XPOWER GAMING TITANIUM EDITIONに同じく

Photo18:裏面。右下の切れ目はAudio部を分離しているためのもの。よく見るとその切れ目に沿ってLEDが配されており、通電させるとなかなか明るい

Photo19:バックパネルはこんな感じ。常識的な配置だが、PS2コネクタは未だ健在

Photo20:左からU.2、SATA×6、フロントパネル用USB、SATA×2(縦)。一応縦のSATA×2はグラフィックスカードと干渉しないようになっているが、裏面にシールドのついているタイプのカードだと辛いかも

Photo21:CPUソケット回り。コンデンサは全部固体タイプ。おそらく電源供給は8way。スイッチングトランジスタを覆うヒートシンクの形状が、Z170A XPOWER GAMING TITANIUM EDITIONから少し変わっている

Photo22:DIMMスロットがシールド付きになった。左にあるのはOC Dashboard

Photo23:PCI Express x16スロットも4本ともシールド付きに。その間に合計3つのM.2 Slotが配されるという、なかなかな仕様。中央のM.2にはシールドが付属している。これをM.2 SSDの上からかぶせることで放熱に役立つと言うもの

Photo24:PCI Express x16レーンのスイッチにはasmediaのASM1580が採用されているのだが、これはasmedia自身が発表していない(High Speed Digital Switch)に掲載されていない)もの。既存のスイッチと何が違うのかは確認できず

Photo25:これがOC DashboardというOC専用パネル。OCに必要なボタン類をまとめたもので、付属のケーブルを使って引っ張り出すことも可能。中央の端子は、テスターなどで実際の電圧を測定するためのもの

Photo26:下端にはPOST LEDやUSBが。3つのスイッチはPCIeの構成の設定。通常はAUTOで問題ないが、強制的に構成を変える事も出来る

Photo27:右下にも電源/リセットスイッチとOCノブが用意される

Photo28:BIOS Setup画面はお馴染みのもの

これを利用してのテスト環境は表5に示す通りだ。環境は基本的に、先日行ったRADEON Crimson ReLiveのテストのものに準じている。ちなみにグラフの表記であるが、

  • Skylake:Core i7-6700K
  • Kabylake:Core i7-7700K

をそれぞれ示している。また内蔵GPUを使ってのゲームベンチマークに関しては、相対性能はCore i7-6700K vs Core i7-7700Kということになるが、これと一緒に参考値として、やはりRADEON Crimson ReLiveのテストで行ったA10-7850K+RADEON Crimson ReLiveの際の値を含めている。こちらのグラフについては

  • Skylake:Core i7-6700K
  • Kabylake:Core i7-7700K
  • Kaveri:A10-7850K

となっている。

まずはGeForce GTX 1080を併用した構成での比較結果(グラフ1~71)を紹介する。特にCore i7-6700K/7700Kでは、Discrete GPUを併用するほうが一般的だろう。続いて、内蔵グラフィックスでの結果(グラフ71~112)となる。