米国の大統領選挙のほぼ最後のプロセスとなる選挙人投票が行われた。一般有権者による投票の結果を受け、各州から選出された大統領選挙人が改めて票を投じる仕組みになっている。その選挙人投票が行われ、開票の結果、ドナルド・トランプ氏が次期大統領になることが確定した。
トランプ氏は、過日、トランプタワーにテクノロジー企業のトップを招いたミーティングを開催している。出席者は以下の通り。
- Appleのティム・クック氏
- Facebookのシェリル・サンドバーグ氏
- Amazonのジェフ・ベゾス氏
- Teslaのイーロン・マスク氏
- IBMのジニ・ロメティー氏
- Microsoftのサティア・ナデラ氏
- Alphabet(Google)のエリック・シュミット氏とラリー・ペイジ氏
- Intelのブライアン・クラーザーニッチ氏
- Ciscoのチャック・ロビンズ氏
- Oracleのサフラ・キャッツ氏
- Facebook取締役でトランプの技術顧問のピーター・ティール氏
この中には、トランプ氏がTwitterで痛烈な批判を浴びせた相手もいる。Appleに対しては、FBIへの捜査協力の拒否に際して、Appleのボイコットを呼びかけ、また米国での製品製造をすべきとの持論を展開してきた。また、Facebookのサンドバーグ氏に対しては、「エゴは捨てて株価を上げる努力をしろ」とツイートしたし、Amazonのベゾス氏へは税金を納めていない企業として名指しでツイートを投稿していた。
今回のミーティングは、トランプ氏の選挙キャンペーンとそれ以前も含めた同氏への悪い印象を払拭しつつ、大統領としての4年間への協力を取り付けていくプロセスの足がかりとなるものであったと振り返ることができよう。