質疑応答には林田氏が対応した。これまでフラッグシップ機にはハイエンド向けのプロセッサが搭載されていたが、arrows NX F-01Jにはミドルレンジのプロセッサが採用されているのではないか、という質問に同氏は「過去には、スペックを追い求めた時代もあった。現在はCPUの能力も上がっており、最高級のプレミアムチップを選ばなくても充分な性能が引き出せる。そこで最適なチップを選んだ。今回採用したチップは最高級のスペックではないが、総合的に良い。我々が実装する技術とあわせて判断した」と回答した。

富士通でないと実現できないポイントについて聞かれると「堅牢・耐久性。1.5mの高さからコンクリートに落として耐えられるスマートフォンは、そうそうない。他社さんの製品と差異化できている」と回答。今後もこの堅牢・耐久性が強みになるとの考えで、「(長らく同社製品のアピールポイントだった)防水機能と同じ道を歩むと思っている」と説明した。

らくらくコミュニティで展開する予定の新サービスについて聞かれると「具体的に何をやるかはこれから検討していく」と回答するにとどまった。

「例えばドコモ様の強いコンテンツサービスと連携することで、お客様がSNSで情報を拡散したり、盛り上げたりできるようにする。楽しんでいただきつつ、そこからサービスの質を向上していく。パートナー様との協議はこれから行う。今年度中にしっかり組み立て、サービスを開始したい」(林田氏)。

なお、今回の新製品発表は携帯電話および携帯電話事業に関連するもののみとなり、富士通のPC事業への言及はなされなかった。