いよいよ登場! ズバリ、爆速NASでしょう!! ~認めてください、アイオーNASの性能とやらを~
続いてアイ・オー・データ機器のセッションから。昨年は法人向けNASを主体に展示した反省を踏まえ、4年ぶりに刷新した個人向け上位機種のLAN DISK Aシリーズを紹介。デュアルコアの高速CPUとSMB 3.0対応による転送能力のほか、外部にはわかりにくい社内テストではなく、一般的に使われているCrystal Diskmarkを使ったベンチマーク結果を提示し、追試のできる数字を出していた。
高速性を発揮するため「機能全部入り」にせず、必要な機能をアドオンで提供することで性能と利便性の両立を図っている。さらに、法人向けで培ったリレーNAS(※1)や、RAID1を構成する複数のHDDがほぼ同時に故障するという事態の解消(※2)、および容量マイグレーションの容易さをアピールしていた。
特徴的なのは、RAID1(ミラーリング)をあえて排し、拡張ボリュームを用いてHDDのアクセスを偏在化させることによって、RAID1を構成する複数HDDの同時故障という危険性を回避していること。容量マイグレーションも容易になる。さらに、NASのバックアップを常に予備のNASへクローニングし、異常時に置換が可能なリレーNASや、NASデータのバックアップに差分方式を取り入れて高速化といった要素も採用した。これらは法人向けのNAS製品で培った機能で、価格の面で法人向けNAS製品に手を出しにくいSOHO/SMBのユーザーに歓迎されるだろう。