展示方法には、まだ工夫が必要だと宗像プレジデントは語るが、量販店のスタッフ向けのトレーニングプログラムを強化し、NECパーソナルコンピュータが目指すデジタルライフの姿に対する理解を深めてもらうことで、インフォボードを切り口に、常時電源が入っているPCの使い方を、新たな魅力として訴求できる環境を整えていく姿勢をみせる。

また、量販店などに対しては、同社サポート窓口に寄せられる問い合わせ内容や関連情報などを開示したり、デジタルライフの実現に最適な周辺機器との組み合わせ提案、PCを使った具体的な用途提案やメリット提案を行える体制を確立したいという。

現在、NECパーソナルコンピュータの121wareサイトでは、インフォボードなどを利用しながら、LAVIE Hybrid Fristaが、いつもそばに置けて情報を教えてくれることや、キーボードを取り外したりした自由な使い方ができること、生活の中心において利用できることなどを、具体的な利用シーンを通じて訴求しているが、年末商戦に向けては、生活シーンに密着したPCの利用提案に活用できる販促パンフレットなどを用意して、量販店店頭での訴求にさらに力を注ぐことになるという。

NECパーソナルコンピュータの121wareサイト(LAVIE Hybrid Fristaのページ)では、インフォボードの利用シーンも訴求する

「2万5000円のトースターが人気を博しているが、機能性の高さとともに、おいしいパンを食べたいという感性に訴えることができたことがヒットにつながっている。PC業界も、PCを使えば、こんなに生活が豊かになる、お洒落になるといった感性に訴える取り組みも必要だ」とする。

2016年夏モデルの進化は、見た目は地味でも、今後のNECパーソナルコンピュータが目指すデジタルライフの提案において、込められた意味は大きい。NECパーソナルコンピュータが今後目指す変化へのこだわりの片鱗を、感じ取ることができる新製品だといえる。