ロフトワークは6月10日、NECパーソナルコンピュータおよびレノボ・ジャパンの協賛のもと、理想の未来世界を創作するワークショップ「Design Fiction Workshop vol.1 - 『物語の世界』で捉える、人間とコンピュータの10年後の未来」を開催した。
これは、「近未来はどうなっていたら素敵なのか」を参加者が一緒に考えて発表しあうことで、イノベーションのヒントにつながるアイデアを共有しようという催し。一般公募で集まったデザイナーやエンジニア、学生など約50名が、「10年後のComputing Experience(人とコンピュータの関わり方)」をテーマにそれぞれのアイデアを出し合った。
理想の未来世界を創作
現在、テクノロジーが急速に進化し社会環境も大きく変化しているが、それゆえに未来の世界に生きる人々の価値観やライフスタイルを予測するのは困難になってきている。そこで、今回のワークショップでは、架空の物語を創作するなかで未来に当たり前になるかもしれないプロダクトやサービスのプロトタイプを考える「デザイン・フィクション」という手法が採り入れられた。
会場では、まず参加者がA~Jの10チームに分かれ、各人が理想だと思う未来世界のアイデアを考えていった。次に、そのアイデアをチーム内で共有し、チームとしてどのアイデアを深めていくかを選定。そして、メンバー全員で意見を出し合ってそのアイデアを深めたあと、世界観やキャラクターを設定して未来世界のストーリーボードを作っていった。
その際、アイデアを考えるための予備知識として、10年前の2006年と現在のテクノロジー・社会環境の比較や、10年後くらいに実現しそうなテクノロジーおよび社会状況、過去のSF映画で描かれた未来のテクノロジーのうち実現した例などが紹介された。