モバイルノートPCを選ぶとき、筆者がおそらく人一倍チェックするのがキーボードだ。仕事柄でもあるのだが、キーボードがしっくりこないPCには愛着も湧きにくい。

Latitude 13 7000のキーボードで見るべきところは、最近の薄型ノートPCでは珍しい約1.9mmという深めのストロークだ。打鍵感はソフト気味で、もう少しはっきりしたクリック感があるほうが好みだが、ストロークだけで見れば、11型~13型のノートPCとしてはトップクラスの打ち心地といえる。また、本体の剛性が高いこともあって、強めに叩いても"たわみ"がほとんどない。

Latitude 13 7000のキー配列に変則的なところはないが、右側がちょっと窮屈。また、スペース/変換/無変換キー、Bacspace/\キー、右側のShift/ろキーがアイソレーション型になっていない。英語キーボードで1キーに相当する場所に日本語キーを配置したためと思われるが、キートップが接するところに段差を設けており、タイプミスを減らす効果がある

主要キーのキーピッチは縦横ともに約18mmだ。一般的にフルサイズと呼ばれる19mmピッチよりは狭いが、割とすぐに慣れる。気になったのは、右側がやや窮屈なところ。特にEnterキーの横幅が短いことには、不満を感じる人が多いと思う(これも慣れではあるが)。また、Backspaceキーと「\」キーの横幅が短い点や、左右カーソルキーの上にPageUpキーとPageDownキーを配置しているのも、一抹の引っかかりを感じるかもしれない。キー配列そのものは一般的だ。パームレスト部分がちょっとザラリとした手触りで、手の脂や汚れが付きにくいのは良い点だ。

タッチパッドは左右ボタン独立型。個人的には、パッドとボタンの一体型よりはるかに使いやすい

キートップを横から眺めると、深めのストロークであることがわかる

ポインティングデバイスのタッチパッドは、独立した左右ボタンを持つタイプ(これも今は少数派)。パッド部分は、2本指、3本指、4本指のジェスチャー操作に対応しており、選択肢は少ないがジェスチャー操作のカスタマイズも可能だ。

ポインティングデバイス(タッチパッド)のユーティリティ