iPad Proは、名前こそ先行発売されていた12.9インチモデルのiPad Proと共通だが、ディスプレイからデザイン、モバイル通信に至るまで、「iPad初」がちりばめられた製品だ。
カメラについても、1200万画素のiSightカメラとTure Toneフラッシュ、500万画素のFaceTime HDカメラとRetina Flashを搭載し、iPhone 6sと同じ仕様に引きあげられた。特にRetina Flashについては、iPhoneよりも大きなディスプレイで、より広い面での強いライティングを期待できるのではないだろうか。
「iPhone 6s Plus相当」とは指摘しなかったが、その理由は、光学手ぶれ補正機能が搭載されていない点だ。iPhone SE、9.7インチiPad Pr、iPhone 6s Plusで4K動画を撮り比べてみると、やはり片手で撮影して最も安定しているのはiPhone 6s Plusで、ぴたっと止まった映像が得られた。iPhone SEは軽く小さい魅力が、片手での撮影で大きな手ぶれを引き起こしているし、9.7インチiPad Proについても、両手でのホールドがなければ撮影が難しかった。
ただ、4K動画をサポートした9.7インチiPad Proは、撮影したビデオを、4KであろうとフルHDであろうと、デバイス内で編集して書き出すことができる。例えばYouTubeへなら、iMovieやYouTube Creator Studioアプリを使えば、カット編集やナレーション、BGM編集などにも対応できる。
iPhone、iPad Proでの複数のデバイスでの4K動画の撮影と、iPad Proへの集約・編集・アップロードは、面白いワークフローを組むことができるのではないだろうか。