実際のバッテリ駆動時間を計測するために「BBench」を使ってテストを行なったところ、満充電の状態から11時間30分後にバッテリ残量が5%に達し、休止状態へ移行した(Windows 10の電力プランには「省電力」を選択)。カタログ上の公称値である14.8時間よりは短い結果となったが、これだけ持てば1日はアダプタなしで過ごせるだろう。

ちなみに前モデル「LIFEBOOK SH90/T」で同じテストを行なった結果は10時間56分だった。バッテリ容量は変わっていないのに、駆動時間は34分長くなっている。パーツやOSの省電力性能の向上が影響しているのだろう。

試用機のバッテリーレポート。設計上の(バッテリ)容量は76,680mWhで、前モデルと変わらない

まとめ - 基本性能は順当進化、オールラウンドに使える1台

メーカーの発表によると、「LIFEBOOK SH90/W」の店頭予想価格は230,000円強とのこと。前モデル「LIFEBOOK SH90/T」では店頭予想価格が185,000円前後だったことを考えると、45,000円程度値上げしていることになる。だがより高性能なパーツが搭載され、PCとしての基本性能が大きくアップしていることを考えれば、まあ納得できる範囲だ。より安く購入したい場合は、直販サイト「富士通WEB MART」の直販モデルを選択する手もある。こちらは最小構成価格は155,667円(クーポン適用時)から用意されている。

「LIFEBOOK SH90/W」は基本スペックがパワーアップした上に、モバイル性能も向上した。OSとCPUがほぼ同時に変わったタイミングでもあり、オールラウンドに使えるモバイルPCを探している人におすすめだ。

製品名 LIFEBOOK SH90/W
CPU Intel Core i5-6200U(2.30GHz)
メモリ PC4-17000 4GBG
ストレージ 256GB M.2 SSD(SATA接続)
光学ドライブ DVDスーパーマルチ
グラフィックス Intel HD Graphics 520(CPU内蔵)
ディスプレイ 13.3型ワイド液晶(2,560×1,440ドット)
ネットワーク 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T準拠の有線LAN、IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN、Bluetooth 4.1
インタフェース USB 3.0×3、D-Sub×1、HDMI×1など
メモリースロット SDXC対応カードスロット
サイズ/重量 W315.8×D214×H11~19.8mm/約1.49kg(DVDスーパーマルチドライブ装着時)
バッテリ駆動時間 約14.8時間(JEITA 2.0)
OS Windows 10 Home 64bit
店頭予想価格 230,000円強