「LIFEBOOK SH90」シリーズは、取り外した光学ドライブの場所に別売の拡張ユニットを装着できる「モバイル・マルチベイ」機構を採用している。拡張ユニットには増設用HDDやバッテリユニットが用意されており、パーツを差し替えることで、本体の性能をパワーアップさせることが可能だ。パーツではなく単にカバーを装着することも可能で、本体の重量をいくらか軽くできる。
インタフェースとしては周辺機器接続用のUSB3.0端子×3に加え、映像出力用にアナログRGB(D-Sub15ピン)とHDMI、1000BASE-T対応有線LAN、SDXC対応カードスロットなどを用意する。
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右側面にはUSB3.0端子、光学ドライブ、USB3.0端子が用意されている |
左側面は電源コネクタ、1000BASE-T対応有線LAN端子、D-Sub端子、HDMI端子、USB3.0端子、ヘッドホン出力の構成。ヘッドホン出力が右側面から左側面に移動している点が前モデルとの違いだ |
無線通信機能はIEEE802.11a/b/g/n/acの無線LANと、Bluetooth 4.1に対応している。前モデルとの違いはBluetoothが4.0からネット接続機能が強化された4.1へとアップグレードしている点だ。ただしBluetooth 4.0自体はソフトウェアで4.1にアップグレードできるとのことなので(実際には富士通側の対応が必要)、違いを意識する必要はない。
指紋センサーがWindows Helloに対応
「LIFEBOOK SH90」シリーズは旧モデルから指紋認証センサーを搭載していたが、OSにWindows 10 Homeを採用することにより、生体認証機能「Windows Hello」に対応した。
原稿執筆時(2015年11月10日)ではWindows Helloに対応するアプリやWebサービスが少ないため、現時点ではWindows 10へのサインインしか使い道がない。だが実際にサインインに使ってみると、パスワードやPINコードを入力する必要がなく非常に便利で、認識スピードも速い。今後対応アプリが増えてWebサービスやショッピングに利用できるようになれば、ログインの手続きはかなり簡易化されるだろう。