続いて、「LIFEBOOK SH90/W」のベンチマーク結果を紹介しよう。前モデル「LIFEBOOK SH90/T」の結果もまとめているので、どれほど性能が向上しているかの参考にしていただきたい。なお、今回使用している「LIFEBOOK SH90/W」は試作機のため、製品版とは異なる可能性があるのでご注意を。
まず、Windowsシステム評価ツール(WinSAT.exe)の結果については下表の通り。「プロセッサ」と「グラフィックス」のスコアは微増だが、ストレージ性能を表わす「プライマリハードディスク」のスコアは大きく伸びている。「メモリ」については、DDR4とDDR3Lの結果は現われなかった。またWindows 10ではDirect3Dのテストが正常に行なわれないため、「ゲーム用グラフィックス」のスコアが正しく表示されていない。
Windowsシステム評価ツールの結果(Windowsエクスペリエンスインデックス)
LIFEBOOK SH90/W | LIFEBOOK SH90/T | |
プロセッサ | 7.4 | 7.3 |
---|---|---|
メモリ | 5.9 | 5.9 |
グラフィックス | 4.7 | 4.5 |
ゲーム用グラフィックス | ― | 5.1 |
プライマリハードディスク | 8.15 | 5.9 |
CPU性能を計測する「CINEBENCH R15」では、マルチコアのスコアで前モデルのIntel Core i5-5200U(2.20GHz)を大きく上回っている。またOpenGLのスコアも飛躍的に向上した。
ストレージのアクセス速度を計測する「CrystalDiskMark」では、SSDを搭載する新モデルがHDD搭載の前モデルを大きく上回る結果となった。シーケンシャルリードで見ると、単純計算で速度が4.5倍も向上している。そのぶんファイル操作時のレスポンスが改善されている上に、Windows 10自体の高速化の影響もあるだろう。
「CrystalDiskMark」ベンチマーク結果。左が新モデル「LIFEBOOK SH90/W」で、右が前モデル「LIFEBOOK SH90/T」。なお、CrystalDiskMarkのバージョンが前モデルは3.0.3、新モデルは3.0.4となっているが、ベンチマーク結果は両バージョンとも3.0.1と完全互換で比較可能。3.0.4はWindows 10に対応したバージョンとなる |
総合的なパフォーマンスを計測する「PCMark 8」でも、スコアが大きく向上している。ベンチマーク結果の詳細を見ると、CPUやストレージの性能が強く影響するテストで高いスコアが出ている上に、グラフィックス性能を計測するテストでも優れた結果が出ているのがわかる。新モデルと前モデルでは、総合的な快適さに大きな違いが出そうだ。
■PCMark 8ベンチマーク結果 | ||
LIFEBOOK SH90/W | LIFEBOOK SH90/T | |
Home conventional 3.0 | 2479 | 2007 |
---|---|---|
Creative conventional 3.0 | 2544 | 2170 |
3D性能を計測する「3DMark」でも、新モデルでは前モデルを約1.5倍前後上回る結果となった。CPU内蔵のグラフィックス機能がIntel HD Graphics 5500からIntel HD Graphics 520に変わったことで、3D性能が向上していることがわかる。
最後に、新モデルのみでゲーム系ベンチマーク「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」と「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」を試してみたところ、解像度1,280×720ドットの標準画質でともに「快適」という結果だった。ただし画質や解像度を変えると、スコアはガクッと下がってしまう。ゲームについては、低い解像度で息抜きとして楽しむ水準の性能といえる。
■「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」ベンチマーク結果 | ||
1,280×720ドット | 1,920×1080ドット | |
標準品質(ノートPC) | 5510(快適) | 4372(普通) |
最高品質 | 2954(やや重い) | 2243(やや重い) |
■「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク キャラクター編」ベンチマーク結果 | ||
1,280×720ドット | 1,920×1080ドット | |
標準品質(ノートPC) | 3850(快適) | 2159(普通) |
最高品質 | 1775(設定変更を推奨) | 938(動作困難) |