ブルックリン橋とメリーゴーラウンド

翌朝、私は口をあんぐりと開けて立ちつくしていた。昨夜は暗さからよくわからなかったが、このホテル、こんなすごい場所にあったのか……。

我々が宿泊したホテルは、日本にも展開するそれなりのビジネスホテルチェーンなのだが……。周囲のこの風景には、正直ドン引き。しかし、観光バスも来る。これが「アメリカの普通」なのか!?

H氏と本日の行動について検討した結果、目的地をブルックリン橋に決定。タクシーで現地にに向かった(地下鉄はやめておいた方がいい、と吉田さんにアドバイスされた)。

ブルックリン橋はイーストリバー上にかかるアメリカでもっとも古い吊り橋のひとつで、ブルックリンとマンハッタンを結んでいる。1885年竣工というから、その歴史は、なんと130年。1885年といわれてもピンと来ないという方は、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー Part3」を思い出してほしい。主人公マーティーがタイムスリップした西部開拓時代が1885年という設定なのだ。あんな時代に、こんな大きな石造りの橋をかけることができたなんて……。

アメリカでもっとも古い吊り橋のひとつ、ブルックリン橋

橋の長さはおよそ1.8キロ。車も来ないので、ジョンギングコースとして使う人も多い

向こう岸はマンハッタン。左に見えるのは、昨夜も見た4WTCのタワー

ブルックリン橋は、鋼鉄ワイヤーを使った世界初の吊り橋でもある

この大きさ! ちなみに、通行エリアは中央の柱を回り込んでいる

マンハッタンに向いて右側には、マンハッタン橋が見える。左端に見えるのは、エンパイア・ステート・ビル

「どうせカップルが、二人が別れませんように~とか、そういう都市伝説で鍵を掛けていくんでしょ」(H氏)

上層は自転車と歩行者、下層には自動車が通行するよう分かれている

橋の上からは、昨夜歩いたマンハッタンの摩天楼を望むことができた。

H氏「向こうに自由の女神が見えますよ」