世界一周の舞台は、いよいよヨーロッパからアメリカ大陸へ。夜の帳が下りたニューヨーク、ジョン・F・ケネディ国際空港に到着した我々は、ロンドンで受け取れなかったスーツケースをしっかりと受け取り、タクシーでホテルへと直行。チェックインを済ませて再びタクシーに乗り込んだ。向かうはマンハッタン・トライベッカ地区にある高級レストラン。そこでは、ある人物が我々を待っていた。
救いの女神現る!
訪れたレストランは「ウルフギャング・ステーキハウス」。ニューヨークの名門ステーキハウスに40年以上勤めたウルフギャング・ズウィナー氏が独立して、2004年マンハッタンに創業。舌の肥えた美食家をも唸らす"極上のステーキ"を提供する店として名を馳せる一流店だ。ホームタウンであるニューヨークをはじめ、ワイキキ、マイアミ、ビバリーヒルズに展開する。日本でも東京の六本木と丸の内、大阪に(2015年8月時点)。
編集H氏「それ以上は宣伝しすぎになっちゃうので結構です。それより、いらっしゃいましたよ」
なんと、待ち合わせの相手とは女性だったのか! 彼女の名前は吉田実香さん。「Casa BRUTUS」(マガジンハウス)などで活躍するニューヨーク在住のライターさんである。
吉田さん「実はマイナビニュースでも、ニューヨークで開催される「SHOCK THE WORLD」(G-SHOCKのワールドイベント)やショップレポートを書かせていただいているんですよ」
なぁんだ、もういわば戦友(笑)みたいなものじゃないですか!
H氏「吉田さんがいらっしゃるので、私はアメリカ方面の取材出張が少なくて済むんです(というか、ほぼない)。だから、電話やメールでのやりとりばかりで、お会いできる機会がなくて。今日はお会いできて良かった」
Casa BRUTUSにも記事を書かれている吉田さんは、やはり建築や美術方面に造詣が深い。そのうえニューヨーク在住。これは、下調べもほとんどなしに訪れた我々の前に現れた救いの女神のような存在ではないか! そして、それを見越して出国前にアポイントを取り付けておいたH氏は、やはり「できる男」だった。中には、ニューヨークでの行動計画を吉田さんに丸投げしただけと、やや穿った見方をされる方もいるかもしれない。が、H氏はネットやガイドブックより、そこに住んで取材活動を続ける吉田さんの「リアルで最新の、質の高い情報」を重視したのだ。
吉田さん「そんなにハードルを上げないでください(笑)。それより、お料理が来ましたよ」