マウス・コンピュータから、Windows Phone(WP) 8.1を搭載したスマートフォン「MADOSMA Q501」が発売された。Windows Phoneスマートフォンが久しぶりの国内登場ということで注目を集めており、SIMフリー端末として家電量販店などで購入できる。今回、この久々のWP端末をチェックした。

一般向けに発売されたMADOSMA Q501WH

国内久々登場のWindows Phone

MADOSMAは、PCメーカーであるマウス・コンピュータが開発したWP搭載スマートフォン。同社としても初のスマートフォンだが、国内向けに技術基準適合証明(技適)を取得し、国内向けの周波数帯に対応することで、ようやく日本でもちゃんと使えるWPが出てきたということになる。

ディスプレイは5インチのHD(1280×720ドット)液晶を搭載。プラスチックの背面カバーも含めて、シンプルで奇をてらわないデザイン。一般向けの背面カバーはホワイトだが、法人向けにブラックモデルも用意しており、業務用途でも違和感のないデザインとカラーになっている。本体サイズは142.8(H)×70.4(W)×8.4(D)mm、約125g。

本体背面。シンプルなフラットボディ

MADOSMAとWindowsロゴはライムグリーンでポップな印象

OSはWindows Phone 8.1 Update。プロセッサはQualcommのSnapdragon MSM8916。クアッドコアで駆動周波数は1.2GHz。メモリは1GB、ストレージは8GBだが、microSDカードが付属しており、16GB分があらかじめ拡張できるようになっている。

本体側面。ボリュームキーと電源ボタンのシンプルなもの

本体天面にイヤホン端子とマイクロUSB端子。底面はマイクだけ。ストラップホールがないのは残念なところ

国内向けには、3GがBand 1(2100)/8(900)/19(800)、LTEがBand 1(2100)/3(1800)/19(800)に対応。特にW-CDMAのBand 6を含むBand 19をサポート。LTE Band 21をサポートしないのは残念だが、いずれにしても対応バンドが広く、ドコモ回線向けの仕様になっている。

背面カメラは有効画素数800万画素で、AFもLEDフラッシュもあるが、画質はまあ普通といった印象

MVNOは、多くがドコモ回線を借り受けてのサービスであるため、ドコモ系MVNOの格安SIMを導入すれば、全国でサービスを利用できるだろう。ネットワーク部分に関しては大きな心配はなさそうだ。

ちなみに、6月に台湾で開催されたコンピュータ系展示会COMPUTEX TAIPEI 2015では、MADSMAの海外版が展示されており、デュアルSIM構成になっていたほか、Band 19のサポートが外されるなど、海外向けの仕様になっていた。