Googleの開発者向けカンファレンス「Google I/O 2015」の基調講演では、次期Androidのプレビュー版「M Developer Preview」をはじめ、様々なトピックスが出た。今回の発表会、日々、モバイルニュースを追っているライターの目にはどう映ったのか。ライターの山下洋一氏に基調講演をもとに所感を記してもらった。

好調なAndroid、モバイル不振と言われるGoogle

開催前には次期Androidのメジャーアップデートに話題が集中し、「Android M」の発表会のように期待されていたGoogle I/O 2015の基調講演だが、Android Mの説明に割かれた時間はわずか18分だった。駆け足で開発プレビュー版の6つのポイントを紹介したのみ。では、大半の時間を費やしてGoogleが語ったことは何だったのか? 一言で言い表すとしたら「ポストPCの次に来る未来」である。Android Mに期待した人たちには物足りない基調講演になったかもしれないが、個人的には久しぶりにGoogleらしいGoogleを見た気分になった。

Google Play向け「HBO Now」に続いて、前半の早い段階で「Android M Developer Preview」を発表

「世界中の情報を整理し、誰でもアクセス・利用できるように」、広く知られているGoogleのスローガンだが、この日の基調講演の内容を言い表すスライドになった