Google Nowが進化
そうした中で、繰り返してできたのが「マシンラーニング(機械学習)」という言葉。同社は、さまざまなデータを集約してそれを元に機械学習を行っており、音声認識や自然言語検索、画像認識、翻訳といったサービスは、すべて機械学習の発展に伴って進化してきたものだ。
同社は昨年来、新しい機械学習として「Deep Neural Networks」と呼ばれる手法を採用。これは階層に応じて特徴を抽出して分析すると行ったような手法で、これによって同社の音声認識率が向上。2013年に23%の誤認識率だったものが、15年には8%にまで減少したという。画像検索でも認識率が向上しているそうだ。
この代表的なサービスがGoogle Nowだ。機械学習の進化によって、モバイルデバイスのコンテキストに応じて、答えを先回りして予測し、そして行動の手助けをする、という3つの機能を提供する。
その人の現在の状況というのは千差万別で、求めているものもさまざま。ユーザーの状況を理解して質問を把握するためのコンテキストエンジンがあるという。そしてコンテキストを理解して最適な答えを提示する。例えばナレッジグラフはすでに10億の項目があるという。そして今回、パイロットプログラムとして、100以上のアプリベンダーの情報をGoogle Nowが予測して提示するサービスを開始する。「スマートフォンがよりスマートになる」と同社。