Android Payとは

もう1つの新機能が「Android Pay」だ。AndroidはすでにNFCによる支払いに対応しているが、それを進化させるのがAndroid Payだ。

Android Payのロゴ

対応するクレジットカードブランド

基本的には日本のおサイフケータイに近く、NFCを使って専用端末にスマートフォンを近づけると支払いができる、というもの。支払時にはクレジットカード番号が仮想の番号に変換され、それで決済を行うため、この仮想番号が漏えいしても不正利用を防げるなどのメリットがある。

対応するキャリアは米国の3キャリア

この仮想の番号は、「トークナイゼーション」と呼ばれる機能で、MasterCardなどのカード会社が提供しており、この機能を利用するアップルのApple Payと同じ仕組みと思われる。アップルと同じシステムを採用していることから、利用できる店舗なども同様になるはずで、現時点で利用店舗は米国で70万店以上と発表されている。

指紋認証も標準でサポート

Mでは新たに指紋認証も標準でサポートしており、指紋認証を通らないと支払いができずに安全性が向上するが、このあたりもApple Payと同様。アップルを意識した、というよりも、これ以外に選択しようがないというのが実情だろう。

指紋センサーも対応する

この指紋認証はサードパーティもAPI経由で利用できるため、自社サービスで指紋認証をパスワード代わりに利用できる。特に言及はないが、GoogleはFIDO Allianceに加盟していることから、この仕様を採用している可能性がある。

そのほかにも、電池利用の効率化、USB-Cの対応など各種新機能が紹介され、Nexus 5/6/9/Playerに対しては、「M Developer Preview」が即日提供開始された。さらにAndroid Wearの現状の説明、IoT向けよりコンパクトなAndroid「Brillo」などが発表されている。