似ているように見えて、2社とは異なるのがドコモだ。従来ドコモポイント、DCMXと呼ばれていたサービスをそれぞれdポイント、dカードと名称変更し、サービスを刷新。dポイントカード、dカードをそれぞれ12月1日から発行する。

dポイントカード

券面デザインはまだ決まっていないが、クレジットカードのdカードも発行する

dポイントカードは、いわゆるポイントカードで、決済機能はなく、店頭で提示するとdポイントが付与される、というもの。dカードは、ポイントカードとクレジットカード機能を持ったカードだ。

ドコモはローソンと提携。さまざまな店舗で使える共通ポイントはいくつかあるが、Tポイントがソフトバンクと連携する以上、ドコモとしてはPontaを採用するしかなく、au WALLETがポイントアップ店としてセブン-イレブンと協調している中、ローソンと手を組むのは自然な流れだろう。

ローソンと提携。現時点でドコモポイントは5,400万人以上が保有。クレジットカード会員も1,600万人以上に達している

ローソンの買い物で3%割り引き

6月からは、ローソンでの買い物でDCMXを使うと3%オフになるサービスを開始。DCMXの利用でポイントが支払金額の1%分貯まるので、実質4%。さらに、12月以降はdポイントカード提示で1%がプラスして貯まるので、「5%のお得」とドコモはアピール。

12月からは、ローソンでの支払いにdポイントを使うことができ、1ポイント1円換算で支払いができる。さらにdポイントとローソン系の共通ポイントであるPontaとの相互交換も開始する。今後、dポイント加盟店を拡大することで、リアル店舗での買い物時にdポイントカードを提示してポイントを貯められるようにしていく。dポイント加盟店ではそのままポイントでの支払いができるほか、Ponta加盟店であれば、ポイント交換によって同様のことができるようになる。

Pontaカードとdポイントカードを合わせると、日本最大規模の会員になる、という

ポイントプログラムも刷新し、dポイントクラブとして4つのステージごとに特典を用意。過去6カ月のポイント獲得数に応じてステージが代わり、継続利用10年以上、15年以上だとそれぞれ自動的にブロンズ、シルバーステージに昇格する。

ポイントプログラムのステージと特典

これまで、ステージに応じて月額料金から得られるポイントが増加していたが、それは一律1000円につき10ポイントになり、12月1日から半年間、dカード/DCMXを使った人はステージに応じて特典ポイントが進呈されるサービスも実施されるが、この特典ポイントが定期的に行われない限り、月額利用でのポイント自体は付与率が下がるユーザーも出てくるだろう。他にもステージに応じて優待価格で施設などが利用できるクーポンやdマーケット特典を配布する。